[2019年6月10日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先日、息子と一緒に、信濃川浄水場の『にいがた水道フェスタ』に行ってきました。
普段入ることができない浄水場の中を見学できたりするイベントなのですが、お目当ては『仮面ライダージオウショー』。(水道と関係ないのですが・・・)
昨年来たときは、仮面ライダーの知識がまったくなかったので、何のことやらさっぱりわからない状態で、あまり楽しむことができませんでしたが、今年は1年間仮面ライダーを見まくったので、すごくおもしろかったです。
昔の仮面ライダーは「世界征服!」と言いながら、幼稚園バスばかり襲っているイメージしかありませんでしたが、今の仮面ライダーは、どんな人間にもある、闇というか心の弱さに付け込んで、怪人にしてしまうというようなストーリーです。
下手なドラマよりも見ていておもしろいです。
何にしても、下調べや準備をしてイベントに臨むと、何倍も何十倍も楽しめますね。
先日、今年度の高校入試の平均点が発表されました。
一番の驚きは数学でしょうね。
平均36.5点。(100点満点中です!)
「やっぱり」という思いが強いのですが、それでも低すぎますね。
正答率を見て、驚くことがたくさんあったのですが、例えば次の問題。
「最初に、姉はx本、弟はy本の鉛筆をもっている。最初の状態から、姉が弟に3本の鉛筆を渡すと、姉の鉛筆の本数は、弟の鉛筆の本数の2倍になる。また、最初の状態から、弟が姉に2本の鉛筆を渡すと、姉の鉛筆の本数は、弟の鉛筆の本数よりも25本多くなる。x、yの値をそれぞれ求めなさい。」
この問題の正答率が23.4%。
連立方程式と気付かせるために、わざわざx、yが与えられているし、一見、問題文が長く感じられるかもしれませんが、これはわかりやすく丁寧に書いてあるだけで、内容自体は短いのに。(普通だったら、「姉と弟が鉛筆を何本か持っている。姉が弟に3本渡すと、姉の本数は弟の2倍になり、弟が姉に2本渡すと、姉の本数は弟よりも25本多い。二人は最初、鉛筆を何本もっていましたか。」という言い方になります。)
問題文が長いので最初からあきらめたのか?
それとも、式が立てられなかったのか?
あるいは、式は立てられたが計算を間違えたのか?
詳細な分析が発表されていないので何とも言えませんが、正答率が23.4%という難問とは思えません。
(あくまで個人的な感想ですが・・・)
いつも言っていることの繰り返しになりますが、こういう問題が自力で解けるようになるのは、?すぐにあきらめずに粘り強く考える。 ?考えたこと・思いついたことを式や図表で表す。 ?出てきた答えに矛盾がないか何度も見直す。
こういうことを地道に続けるしかないと思います。
小学生の場合は、お家の方が勉強を見る機会が多いかと思います。
子どもが「わかんない。わかんない。」と苦しがっているのを見ると、ついつい解説やヒントを与えたりしたくなるかと思います。(私もそうですが・・・)
でもここはぐっとこらえて『見守る』ことに徹してください。
「自分で考えろ!」と突き放すのはよくないですが、手取り足取り教えすぎても力はつきません。
あくまでも『見守る』ことが大事。
見守っていると子どもは自分で教科書を調べたり、過去に解いた問題を参考にしたりするようになります。
子どものがんばりを最後まで見守りましょう。