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啓新セミナー

[2019年6月21日]

学力を支えるもの

今日は朝から日差しが強く、暑い一日でしたね。家の中で普通に過ごしていてもじわっと汗がにじむような一日でした。今週は、火曜日の夜に大きな地震がありました。夜の遅い時間でしたし、揺れている時間も長く本当に怖い思いをしました。まだまだ、余震の恐れもあるということで、中々落ち着かない毎日ですね。我が家には防災グッズなどを用意したことが無かったのですが、準備しなければと思い、ここ数日を過ごしています。このまま平穏に過ごせることを祈るばかりです。

中学生の定期テストでの順位が出始めました。新しく4月から塾に通い始め、大きくジャンプアップした子もいる一方で、思うような結果とならなかった子もいました。また、得点は大きく伸ばせたものの、順位はそれ程伸びなかったということも。学校・学年によっては、前回のテストと比べ、大幅に平均点が上がったものがあると、こういう結果になるため、当然ではあるのですが、子どもたちにとっては複雑な心境のようですね。

先々の高校入試のことを考えると、やはり順位が何番であるか?は重要です。しかし、平均点が高い=みんなが良い点数、の時に同じように得点が取れるかどうかは、今後のモチベーションに大きく関わってきます。やはり、子どもたちにとっては、答案用紙が返ってきたときにまず最初に見るのが得点ですからね。得点、順位を総合的に見て、生徒一人一人への声掛けと今後の対策を練っていきたいと思います。

今回の中学2年生の国語のテスト範囲に「熟語の構成」が含まれていました。熟語を作る二つの漢字の組み合わせについて問うものです。

<問>次の熟語の構成を後から選び記号で答えなさい。
?決心  ?早春  ?苦楽
ア)意味の似ている漢字の組み合わせ
イ)意味が対になる漢字の組み合わせ
ウ)主語と述語の関係
エ)下の漢字が上の漢字の目的や対象を示す
オ)上の漢字が下の漢字を修飾する

学校によって、出題形式は異なりますが、テスト対策でしっかり取り組んだこともあり、殆どの生徒がこの問題はよくできていたのでホッとしたのですが、テスト前の指導ではかなり苦戦しました。子どもたちは???という状態です。ですが・・・この内容、実は小5で一度学習した内容なのです。もちろん、小学生と中学生では難しさが違いますが、基本を小学生で学習したよ!!と子どもたちに伝えるとほとんどの子が『初耳だ!!』と言います。

国語の学習はスパイラルとなっていて、小学生の頃に学習した内容が少しずつ難度を上げて学習するようになっています。ですから、小学生時の国語の学習がきちんとできていない子は土台がないところに家を建てるようなものです。

学習の基本は『読み』『書き』『そろばん』と昔から言われますが、時代や環境が変わっても学習における『土台』は変わらないのではないでしょうか?子どもたちが学校で学ぶ教科が私たちの頃と変化してきていて、英語やプログラミングなどが取りざたされていますが、全ての教科書に書かれている言語は「日本語」です。国語の学習は全ての教科の学習の土台なのです。そして、長年、子どもたちの学習を見ていて実感するのが、小学生時に国語の学習をきちんとした子は必ず伸びるということです。

是非、この土台をしっかり作ることを意識した学習をしてもらいたいと思います。