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啓新セミナー

[2019年7月22日]

数学

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

今回は最近の中学生の数学の授業の様子を書きます。

現在1年生は『1次式の計算』を学習しています。
速く進むことそうでない子。
「数学が得意だから・・・」と言ってしまえばそれまでですが、一番の差は、「途中式をきちんと書いているかどうか」です。
速く進む子も当然間違えます。
でも間違えても、途中式がきちんと書いてあるので、どこで間違えたかがはっきりわかり、間違い直しが早く終わります。
それに対して、途中式を書かない子は、間違いが目に見えないので、どこで間違えたかがわからずに、何度も同じ間違えた答えに行きついてしまうのです。
1問間違い直しをするのに、10分も差がつくこともあります。
途中式をきちんと書いても、10分もかかりません。
どこで時間をかけるか? かけるべきか? よく考えて取り組みましょう。

現在2年生は『連立方程式の利用』を学習しています。
毎年のことですが、「昨年の男子の人数が〇人、女子の人数が◇人で、今年は男子が△%増加して、女子が□%減少して・・・」という問題でみんな止まります。
「『割合』が大事だから、小学校の勉強をしっかりやろう!」ということを言いたいのですが、今年はそれ以前に、例えば、1−0.04 という計算が 0.96 になることが分からない子が多い!
1−0.04=0.06 になってしまうのです。
よくよく見てみると、1−0.04=0.06 となってしまう子は、筆算がきちんと書けない、きちんと書く方法を身に付けないまま中学生になった感じです。
小学校の頃は、マス目のノートを使っていましたので、マスの中に数字を書けば、あまり意識をしなくても、縦横の通りがきちんとそろった筆算を書くことができましたが、横線のノートを使うようになると、縦横の通りがそろうように自分で意識して書かないと、めちゃくちゃな筆算になってしまいます。
めちゃくちゃな筆算では、正しく答えがでません。
正しい理解には、途中式をきちんと正しく書くことが大事ですね。

現在3年生は『平方根』を学習しています。
中学生にとって『平方根』は難しい!
始めて経験する考え方・記号ですからね。
何回やってもできない問題としては、
? 「2は?」と聞かれて「√2」と答えてしまう。
 ? 「√12は?」と聞かれて「2√3」がすぐにでない。
 ? 「(√5+3)2 (2乗)」等の乗法公式を利用した展開ができない。
です。
どれも、毎週毎週やってもできない子が多い。
考え方・やり方はいくらでも教えますが、それを身に付けるのは子ども(本人)次第。
これらの問題は、漢字や英単語と同じで、できる(覚える)まで繰り返し何度も演習するしかないのです。
もちろん、1回でできるようになる子もいますし、10回やってもできない子もいます。
じゃ、10回やってできなければどうするか? 
20回やる。
20回やってできなければどうするか?
30回やる。・・・・
つまり、できるようになるまで繰り返すしかないのです。

今週から『夏期講習』が始まります。
今年は
『なぜそうなるのか?』
『自分の間違いにどうしたら自分で気付くことができるか?』
『きちんと覚える、身に付けるにはどうしたらいいか?』
ということを自分で考えることをテーマに指導していこうと思います。

言われたことを何も考えずにただやっていてはダメ。
自分で考え、工夫し、いろいろなことを試してみる夏にしたいですね。


<お知らせ>
今週の木曜日から『夏期講習』が始まりますので、ブログの更新はしばらくお休みさせていただきます。
8/26(月)から再開します。

<通年授業受講生の皆様へ>
7/25(木)から8/24(土)までの期間は、『夏期講習』となりますので、『夏期講習の時間割』をご確認ください。
※7/25(木)から7/27(土)までの期間は、『通常授業』もありますので、お間違えのないようにお願いいたします。