パソコン版を見る

啓新セミナー

[2019年9月6日]

小学生はまず「生活リズム」を!!

秋が来たかと思ったら一気に夏に逆戻りの陽気ですね。昨日からぐっと気温が上がり、少し動くだけで汗が吹き出します。我が家のカブトムシたちも元気を取り戻したかのように動いています。

週末には運動会が行われる学校もあり、その練習のせいか子供たちは真っ赤な顔ばかりです。週末のお天気は大丈夫なようですが、日曜日の夜からは台風の影響が心配ですね。気候が安定しない時季は体調を崩しやすくなりますので、気を付けてお過ごしくださいね。

中学生はすでに定期テストが終わった学校では答案返却が始まったり、これからテストを迎える学校ではテスト対策が佳境を迎えたりと、9月は否が応でも学習に向かわなければいけない時期ですが、小学生さんは逆に、楽しかった夏休みが終わり、『まだまだ夏の余韻に浸っていたい〜』という雰囲気ですね。

夏休みの毎日がパラダイス!!のような生活から一気にシフトチェンジすることとなり、なかなか心も体もついていけず、体調を崩したり、なかなか勉強に向かえなかったりする子も多いようです。

学校が再開されてからの1・2週間は、塾に行くのを嫌がる、宿題を忘れがちになるなどがよくあり、保護者の方からのご相談をよくいただきます。大人と違い、学年が下がれば下がるほど、うまく切り替えることが難しく、頭ではわかっていても行動にうつせないのでしょうね。大人でも長い休みの後の仕事はちょっとだるかったり、何となく気が乗らなかったりしますよね。

こうした時、まずは生活のリズムを整えることを大切にすると良いと思います。少しでも早く休み以前のリズムに戻すように過ごすことです。日々の生活時間ー起床・就寝時間はもちろんのこと、学習の開始・終了時間などできるだけ一定の時間に設定し生活するということです。机に向かっていても心ここにあらずだな〜と思われることもあるかもしれませんが、学習の中身の前に、まずは生活リズムを安定させることに注力することです。安定した生活リズムに戻ってから、しっかりと中身を詰めていく。時間的余裕のある小学生だからこそ出来ることだと思います。

塾の宿題をするのを嫌がったら、手抜きなやり方であっても、多少は目をつぶることもこの時期は致し方無いのでは?と思います。しかし、塾に行くのを嫌がっても塾に行く時間は夏休み前と同じように通わせることが大切です。「今日は気分が乗らないから、行かない」とか「今日は気分がいいから行く」というように、その時その時の気分で行ったりいかなかったりもしくは振り替えたりするのではなく、塾の授業も一つのリズムとして組み込んだ生活を1・2週間過ごすことで生活を取り戻していくことが良いのではないかと思います。

学習に対する「やる気」は出てくるのを待つのではなく、作り育てていくものです。そして育てるためにはリズムを崩さない生活を送ることです。『今』の夏休みの余韻が残った気分に左右されることなく学習に前向きに取り組めるようサポートすることは大変ではありますが、この時期にどのようにサポートしていくか?が今後の学習に大きく影響します。特に秋以降の学習はこれからどの学年も「核」となる大切な単元が目白押しですので、一日も早くリズムを作っていくことが,この時期に小学生さんには必要ではないかと思います。