[2019年9月16日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
今日もこれから中学生のテスト対策です。
今週が最後ですので、気合を入れてがんばろうと思います。
(まあ、がんばるのは子どもたちの方ですが・・・)
子どもたちの間違え方や理解度によって指導方法が変わります。
例えば数学の方程式(1次、連立、2次)ならば、
<計算問題>
◎普段ほとんど間違えない子ならば、ヒントも与えず、自分の力で直させる。
◎計算が苦手な子ならば、「ここまで合っているよ」とか、「移項が違うよ」とか、「ここのプラスマイナスが違うよ」というようなヒントを与える。
<応用問題>
◎式ができている子ならば、「計算が違うよ」とか、「この答え方では〇にならないよ」というようなヒントを与える。
◎式が少し間違えている子ならば、「左辺はいいが右辺がおかしいよ」とか、「単位がそろっていないよ」というようなヒントを与える。
◎式が完全に間違えている子ならば、一緒に問題文に線を引いたり、図表を描いたりするところまでは説明して、式はもう一度自分で考えさせる。
これが関数になったり、図形になったりすれば、ヒントの与え方等も変わってきますし、もっと言えば、ヒントを与えるタイミングも、学習単元、子どもたちの理解度で変わってきます。
ただ、こういう子どもたち一人一人に合った指導方法ができるのは、『何か書いてある』というのが大前提になります。
私もこの仕事が長いので、何か書いてあれば、「ここまで理解できたのか」とか、「こういうふうに考えたのか」とか、「全く理解できていないのだな」ということが瞬時にわかって、「この子には次はここまでヒントを与えよう」とか、「この子には確認のために類題をやらせてみよう」というような次のステップに進むことができるのです。
問題なのは何も書かずに固まっている子。
わからないので固まっているときもありますが、ほとんどの場合は、自分で考えたり調べたりするのを放棄しているような気がします。
当塾の授業は、最初に学習単元のポイント・解き方を確認するために、映像解説を見てもらいます。
理解しようと努力する子は、何度も『一時停止』を押して止まって考えたり、『巻き戻し』を押してもう一度見直したりしますが、固まってしまう子は、ただボーと見ている(というよりは、眺めている)だけ、自分で考えようとしないのです。
どんなに良い映像教材があっても、どんなに良いテキストがあっても、どんなに良い先生がいても、自分で考えようとしなければ何の効果もありません。
わからなくてもがんばって考えよう!
そして考えたら必ず形にする(書いてみる)こと。
何か書けば、それが次につながります。
勉強ができる・できないは引き出しの多さに比例します。
これがダメならあれ。あれがダメならそれ。それがだめなら・・・
(言葉は悪いですが)下手な鉄砲でもいろいろ考えて撃ち続ける子はどんどん伸びていきます。
間違えてもいいので、思いついたことをどんどん書いてみましょう!