[2019年9月20日]
9月も下旬となり、朝晩はめっきり涼しくなりましたね。朝晩はぐっと涼しいというよりは寒いぐらいで、厚手の布団が手放せない毎日です。季節の移り変わりは本当に早いものですね。我が家のカブトムシさんたちは、残念ながら1匹はお別れをしました。残るもう一匹とコクワガタちゃんは、寒くなってあまり動かなくなってはいるものの、何とか頑張っています。夏前から我が家の一員となった彼らに、少しでも長く元気に過ごしてもらいたいと思う最近です。
さて、ようやく全ての中学校で定期テストが終わりました。昨日は上山中のテスト最終日でしたので、昨日の授業では子供たちはホッと一息という様子でした。来週明けには答案返却が始まりますので、結果を楽しみにしたいと思います。
8月末から3週間、各中学校の定期テスト対策を行ってきました。テスト対策で、理科や社会の授業をしていると、各教科の内容の質問よりも、そこに出てくる「言葉」の意味に関する質問が多く出てきて驚かされます。先日も、地形図の読み取り問題で質問を受けたのですが、地形図うんぬんではなく、「市街地って何ですか?」と聞かれびっくりしました。
テスト対策では問題演習が中心なのですが、どうしても解けない問題の場合、模範解答を写させ、そこに書いてある内容を教科書や資料集、ワークなどで確認させています。その中でも、「答えの文の意味が分からない」という子が結構いるのです。その都度、書かれてある内容をかみ砕いて説明するのですが、そういう子どもたちを見ていると、『教科書の文章の意味が分かっていないんだな』と不安になります。
テスト対策授業の受講教科について、社会を受講するかどうかを相談されることが多くあります。保護者の方からすると、『社会なんて暗記教科なのだから、教科書を読んでノートにまとめて、必死に覚えればいいだけなのに・・・』と思われるようです。確かにそうなのですが、社会が苦手な子の多くは、「学習教材のメインとなる『教科書』の内容が良く理解できていない」という問題があるのです。理解できていない事柄をノートにまとめるなんてことは難しい話ですし、ましてやそれを覚えるなんて、もっと無理な話です。
以前にも、このブログで同じようなことを書いたかと思うのですが、現代っ子は我々保護者世代の子供のころと比べ、身の回りのちょっとしたものの名前を知らなったり、大人からしたら普通、そんなイメージはできるでしょう?というようなものに対してのイメージが出来なかったりします。小学校低学年の生徒だと、「きゅうす」「はねつき」を知らない生徒が結構多くいますし、昔のように時代劇ドラマが毎日のように放送されていないため、「おさむらいさん」とか「お奉行様」なんてものもイメージできない中学生も結構多くいます。
様々な生活の中でのちょっとした物の「名前」や「画像」が、頭の断片にある場合と、そうでない場合では、文章を読んだ時の内容の理解度は異なってきます。「社会なんて教科書の太字部分を覚えればいいんでしょ!」と思われるのはごもっともなのですが、社会が苦手な子の多くが、太字の言葉以前に、それ以外の部分でのわからない言葉や意味が曖昧な言葉が多いため、教科書が何を言っているかわからず、当然覚えるのを嫌がるようになっています。そんな子に「ひたすら覚えなさい」と言っても得点はなかなか上がらないでしょう。
お子さんがなかなか社会で得点できないようなときは、?教科書を音読させてみる ?読んだ内容を簡単に説明させてみる と、本当に教科書の内容を理解できているのかどうかがわかるかと思います。教科書が理解できていないために得点できていないのか?ただ単に「おさぼりちゃん」で覚える努力をしていないから得点できていないのか?を見極め、今後の学習プランを練ることが必要だと思います。
テストが終わったばかりですが、次回の定期テストは11月初旬から中旬にかけて、残り2か月をきっています。次の定期テストに向けての戦いはすでに始まっているのです!!