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啓新セミナー

[2019年10月14日]

運命の本

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

毎週毎週台風が来て困りますね。
この辺りでは、雨風がひどかったものの、大きな被害もなく過ぎてくれました。
でも、地域によっては、甚大な被害が出たところもあり、改めて自然の脅威を感じました。
当塾では、子どもたち、それに送迎の保護者様の安全を考えて、雨風のひどい時間帯の授業を休講にしました。
希望の日時に振替授業ができないなど、ご迷惑をおかけしていますが、何卒、ご理解をお願いいたします。


ノーベル化学賞に吉野彰さんが選ばれました。
受賞理由が、『リチウムイオン2次電池』の開発と実用化。
現在中学3年生が『イオン』を学習しているので、とてもタイムリーな話題。
『イオン』は難しくてみんな嫌いな単元ですが、吉野さんに興味を持って、同じ化学者の道を目指す子が出てきたらいいですね。

吉野さんが理科を好きになったのは小学4年の時。
大学で化学を専攻した担任教師から、『ロウソクの科学』(英科学者マイケル・ファラデー著)を薦められたことがきっかけだったそうです。
「これはいいことを聞いた。うちの子にも・・・」と思い、さっそくアマゾンで検索するとすでに在庫切れ。
みんな考えることは同じなんですね。

吉野さんのように自分の目指すべき道が決まる「運命の本」に出合えるなんて素敵ですね。
私は本を読むのが大嫌いでしたから、「運命の本」に出会えるはずもなく、記憶に残る本も全くありません。
常々「過去を振り返ってどうするんだ?」と思って生きている人間ですが、唯一の後悔が小さい頃に本を読まなかったことです。
小さい頃に本を読んでおけば、今と違った人生とまでは言いませんが、もっと違った考え方、見方ができる人間になったであろうと思います。

現代の子どもたちにはゲームやYouTubeなど、楽しいことがいっぱいですから、家でゆっくり本を読むなんてないんじゃないでしょうか。
本嫌いな私が言うのも何なんですが、本を読むことで、ものの考え方、見方、そして生き方が決まると思います。
でも、ゲームばかりしている子にいきなり「本を読め!」と言ってもなかなか応じないと思います。
家族で『読書タイム』を作るなりして、お家の方が工夫しないとうまくいきません。

私もあと数年で50歳になりますが、今からでも「運命の本」に出合えるのではないかと、悪あがきをしています。
ぜひ皆様も、ご家族で「運命の本」を探してみてはいかがでしょうか。