[2019年10月25日]
10月も残り数日、随分寒くなりましたね。今日は朝から雨が降り続き、特に寒い一日です。今週、インフルエンザの予防接種に行ってきましたが、皆さんはもうお済みでしょうか?今年は早い時期からインフルエンザの流行が始まっているようです。インフルエンザに風邪、胃腸炎とこれからの季節は色々な病気が流行る季節ですので、どうぞ皆様もお体を大切にお過ごしください。
中学生は定期テストが来月に迫って来ています。11月初旬から中旬にかけて各中学校で行われますが、まだまだ子どもたちは気合が入らない様子・・・、『喝』を入れている毎日です。ここにきて、いまだにほんわかムードの中3生もいる状態で、焦っているのは私たち&保護者の方ばかりです。
子どもたちに家庭での様子を聞いていると、「勉強している」とはどの子も一様に言うのですが、塾屋の“勘”とでもいうのでしょうか、長年子どもたちをを指導していると、本当にやっている子は『勉強しているオーラ』を感じることが出来ます。教室に入ってきた時の様子を見ると、「あ!!この子、本気で勉強し始めたな!!」というのがわかります。とは言うものの、最近では、そういう『オーラ』を出すような勉強をしている子は本当に少なくなりましたが・・・。
中学1・2年生の場合、「定期テストがあるから・・・」と、目の前のハードルをクリアするためだけに勉強している子が多く、日々の学習がその先の高校入試に繋がっていると実感しながら学習している子は少数派でも致し方ないにしても、中学3年生は、入試まで残り半年もありません。にもかかわらず、中学1・2年生と同じような感覚で学習している子が年々増えているように感じられます。
ここ最近、中3生には、「入試が終わった3月にパラダイスが待っていると思ったら大間違いだ!!」という話をしています。進む学校にもよりますが、大学受験を目指す進学校であれば、入学式の後すぐに、春休み中の課題に対する「課題テスト」が待っていて、その後も定期テストが中学校よりも多く実施されます。高校1年生の夏休み前後には文系・理系の選択をしなければいけませんし、学校によっては、入学後間もなく、進学希望大学の調査をされる学校もあります。
つまり、『高校入試』というのは、その先の大学受験への単なる通過点でしかないのです。高校での学習は、中学よりも科目数が多く、スピードも速い。ですから、高校入試が終わった3月は、中学3年間の復習をしっかりし、高校での学習の準備をする大切な期間となるのです。中高一貫校の子達は、そうでない学校の子が受験勉強を頑張っている今、既に高校内容の学習をしているのです。
つまり、既に現段階で大学受験に向けてスタートを切っている状態なのです。そうした子たちと、3年後には一緒に大学受験を迎えなければいけません。『進学校』と言われる学校を受検する子どもたちには、そうした同級生たちが周りにはいっぱいいることを理解して、そして先々のことをしっかりと見据えて『今』を過ごしてもらいたいと思います。
私自身、高校時代は本当に勉強が苦しくて大変で、今思えば「暗黒時代」だったなぁと。大学進学を目指す子どもたちには、「高校入試が終わった後にバラ色の春休みが待っている」わけでは無く、その次の更に過酷な世界が待っていることをしっかり『覚悟』して、受検勉強をしてもらいたいと思います。
しかし、その先には自分自身の夢や目標を達成するためのステップだったり、素晴らしい経験ができる時間が持てたりという場所が待っています。目の前のことだけにとらわれず、いつか大きくジャンプするためのある意味、修行の日々である『今』を大切にしてもらいたいと思います。