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啓新セミナー

[2019年11月15日]

最初の一言

今週に入り一気に冷え込みが厳しくなりましたね。天気予報を見て、慌ててタイヤ交換をしたり、ファンヒーターを出したりと冬支度に大忙しの1週間でした。

寒くなってくると、年のせいか、あちこちが痛くなり、冬支度と併せて、整体に通いだした私。長年の姿勢の悪さを指摘され、少し落ち込みました。健康には気をつけなければいけませんね。インフルエンザによる学級閉鎖が出始めた学校もあるようです。皆様もお体を大切にお過ごしください。

さて、中学生の答案返却が始まりました。今回はどの学年も数学が難しかった〜という声を聞きます。多くの子どもたちが苦手とする単元が範囲となっていたので、そういう声がでるだろうなぁ〜とは思っていましたが…。部活動も少し落ち着く時期となってくるので、しっかりと今回の反省を生かして家庭学習を大切にしてもらいたいと思います。私たちも、今回のテストの答案をチェックし、今後の学習計画を練り直したいと思います。


啓新セミナーの授業は、1コマ当たりの時間を長くとり、授業内で新しい単元の学習と問題演習、宿題の×直しをしています。2時間15分の授業の中で半分以上を問題演習と×直しをしています。新しいことをどんどん学んでも、自分で問題を解く力が身につかなければ、テストや入試で結果は出ません。そのため、宿題も基本的には私たちが〇付けをしていますし、授業内でも殆どの問題は私たちが〇付けをしています。

宿題、小テスト、問題演習とそれぞれの場面で×直しが発生しますが、この×直しを嫌がる子が殆どです。しかし、女子と男子ではその「嫌がり方」に違いがあります。男子は、どちらかというと、「めんどくさいな〜」、女子は「なんで〇じゃないの!!」と。女子も面倒だと思うことは多々あるのですが、それ以前に×をつけられたことによるショックというか、「なんで??」の方が先にくる子が多いように感じます。

先日も、復習テストをしていた小学生女子が、〇付けを終わったとたん、むくれてしまい、最終的には号泣・・・。「×がつくことはレベルアップのチャンスだよ!!」と声をかけても、なかなか受け入れられずその日の授業はそのまま終了となりました。

学年が下がれば下がるほど、学校の宿題でも、テストでも〇や100点をもらうことが多く、×をつけられる機会は少なくなります。しかし、小学3年生ぐらいになってくると、そういうわけにはいかず、だんだんと勉強に対して「壁」を感じるようになってきます。この学習における「壁」をいかに乗り越えていくか?が大切だと思います。

小学生の授業では、「ここまではOKだよ」とか、「ここの〇〇はいいんだけどね。」と、肯定的な言葉をかけてから×直しに入らせるようにしています。いい意味で×に慣れる=×(間違い)を受け入れられる、「壁」に立ち向かえるようにと思っているからです。

中学生になってくると、そうばっかりは言ってはいられないですが、現在進行中の定期テストの答案チェックの時も、まずは、子どもたちに今回のテストに対する所感を聞いたうえで、出来ている教科をほめる、それから思うような得点でなかった教科の話に入るーそんな工夫をしながら子どもたちと話しています。

ここからご家庭でも子どもたちの答案を目にされるかと思います。どうしても得点の振るわない教科に目が行くかとは思いますが、答案を見た瞬間の最初の一言、これがその後のお子さんの学習意欲、学習行動に大きく影響を及ぼします。

悪い所や、今後の改善点などは私たちの方からお子さんに話していきますし、厳しいことはしっかりと言っていきますので、どうぞご家庭ではテスト前やテスト期間。そして今後の家庭での生活に関してどうするべきか?を中心に話していただきたいと思います。