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啓新セミナー

[2019年11月22日]

国語の記述式問題へのステップ

今日は小雪。雪が降り始めると言われますが、そんな日にふさわしく今朝は冷え込みましたね。寒さが本格化してくると、我が家では私のソウルフードでもある「味噌煮込み」がよく登場するようになります。

朝・昼・晩と三食食べてもOKというぐらい大好きです。赤味噌はしょっぱいというイメージがあり、好き嫌いも分かれるようですが、アンチエイジングに効果があるだけでなく糖尿病予防にも良いそうです。我が家では一番大きい鍋で、最低でも2日間は食べるぐらいの量を作ります。たっぷりの野菜とニンニクやショウガを入れ、食べ始めると止まらない私です。これからどんどん寒くなってくるので、体を温める食事で頑張りたいと思います!!

さて、来週からは個人面談を始めます。夏から秋にかけての学習の結果や現状の課題点などをお話しし、ここから年度末、入試に向けての学習について保護者の方々と一緒に考えていきたいと思います。お忙しい中かとは思いますが、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

先月来、大学入試についての話題が多く報道されています。英語の民間試験導入に関することから始まり、最近は国語や数学の記述式問題に関する話題が取りざたされています。確かに、記述問題の採点については、なかなか難しい点が多くあると思います。

毎月、中学生の模試の採点をしますが、国語だけでなく英語や社会などの記述問題では、私のようにそれほど多くない枚数の採点でも相当な時間がかかるのに、50万ともいわれる受験者の採点が限られた日数の中、統一した採点となるのかが疑問です。

一人の人間の採点でも最初の方の答案と最後の方の答案では若干の「ゆれ」を感じ、一度採点した後に、もう一度戻って採点を確認し、その「ゆれ」を無くすようにチェックしています。これが、複数の人間がかかわるとなると相当な、すり合わせ作業が必要かと・・・。難しい問題ですね。

しかし、大学入試で導入されてもされなくても、高校入試では必ず各教科で記述問題が登場します。ですから、小学生のうちから、『書く』ためのトレーニングは欠かせない学習だと思います。

小・中学生の国語の授業で、子どもたちを見ていると、国語の問題を「なんとなく」の感覚で解いている子が多くいると感じます。特に記号問題では、なぜ「ア」の選択肢を選んだのか?を尋ねると返答に困る子が多いのです。

『国語ができるかどうかはセンスがあるかないか?だ』と思っている子が多いようですが、テストや問題集の国語の問題には、必ず解くための手順や手法があります。数学で答えを求めるのに式があるように、国語の問題でも、その解答に至るための段階が必ず存在します。つまり、「カン」で答える問題などないのです。記号問題でもそうなのですから、いわんや記述問題ではなおさらです。

記号問題や書き抜き問題に比べ、「自分の言葉で書く」問題はハードルが高いものと感じる子が多いようで、子どもたちからの質問も記述式問題に集中することが多いのですが、まずは記号問題や書き抜き問題でも常になぜその記号、部分を選んだのか?の自分なりの論理をもって解答を作る学習をするべきです。一つ一つの問題に対し、「〇〇だからこの答えを選んだ」という理由を持つことが大切だと思います。

「なんとなく」の解き方から理由のある解き方へとステップアップした先に、「自分の言葉で答える」記述式問題への入り口があるのではないでしょうか?国語も他の教科と同じです。「カン」や「センス」という言葉で逃げることなく、問題を解くための手法をきちんと学び積み重ねていくことが最終的に『文を書く』力につながっていくのだと思います。