[2019年11月29日]
今週はググっと冷えこむ日が続きますね。インフルエンザだけでなく胃腸炎も流行り始めているようで、マスク姿の子どもたちが目立つようになってきました。一気に冷え込むと子どもたちの体調が心配ですが、子どもからもらう風邪は結構大変!!保護者の方も体調に気をつけてお過ごしくださいね。
先週末から、中学生は今回の定期テストの『振り返りシート』の作成に入り始めました。前回に記入したシートを見ながら、
〇前回のテスト後に思っていた『今後の対策』は十分に取り組むことができたか?
○今回のテストから考えられる自分の学習の課題は何か?
○次回のテストに向けてどう対策すべきか?
の3点を留意してシートを作成してもらっています。
どの子も自分の答案や前回のシートを真剣に見つめながら、各教科の振り返りをしています。私たちは毎回、子どもたちのシートを確認しているので、わかっているのですが、前回のシートを読ませると、子どもたち自身が『いつも同じような反省をしている』ということに気付いてくれます。その『気づき』に対し、同じような『今後の対策』を書く子と、より具体的な自分にできそうな対策を書く子と別れるのですが、『今後の対策』の部分よりも、『今回のテストの振り返り』をより詳細に書く子の方が得点UPする子が多いように思われます。
どんなことでもそうですが、「目標」を考えるときは、次のことに意識が向いているので、「もっとこうしよう」とポジティブな考え方ができ、色々と素敵なアイディアが浮かぶのだと思います。時には、「本当にそんなこと出来るの???」と思うような未来へのやることリストが書かれることも多く、私たちも本当にそういう行動ができることを願うばかりです。
しかし、『今回の振り返り』になると、自分の取り組みの甘さや、「やった」と思っていたのに全然ダメだった・・という「変えることのできない現実」を答案によって突きつけられるため、ネガティブに感じるのでしょう。成績が低迷する子ほど、『振り返り』が甘く、ざっくりとして反省の弁が並びます。
先日、答案を持ってきた生徒が、自分でも思ってもみないような悪い得点の教科があり、大粒の涙をこぼしながら「先生ごめんね」と言いました。どうやら家で、その得点のひどさをこっぴどく叱られたようで、私たちにも叱られるのでは・・・と思っていたようです。
テスト前の家庭学習の状況や授業中の理解度をみているので、私的にはそれほど驚くような得点ではなく、「そうだろうな」と思う点数だったこともあり、当然のことながら、叱るなんてとんでもない!!まずは、その子がそのテストの結果をどう受け止めているか?のお話を聞かせてもらいました。
テストでも入試でもそうですが、出てしまった結果をあ〜だこ〜だと言っても、どうしようもありません。怒ったところで得点が変わるわけではないのですから。だからこそ、一つ一つの結果から何かを学んで欲しいと思います。自分が思ってもみないような結果が出たときはショックが大きいですし、出来れば答案から目を背けたいというのはわかります。しかし、次への展望を語る前に、いかにその『失敗から学ぶか』が大切だと思います。その子にもそういう話をし、今回の結果を自分の中で大切に思うように伝えました。
「過去は変えられないが、未来は変えることができる」―という言葉があるように、今回の結果から目を背けず、次への糧とできるよう、子どもたちには同じ苦しい思いをしないよう歩んでもらいたいと思います。次の定期テストまで残り約2カ月。公立高校入試まで約3か月半。「次のテスト」という未来を変えるために、冬の間しっかりと学習してもらいたいと思います。