パソコン版を見る

啓新セミナー

[2020年1月17日]

中学への準備、始めました。

年が明けたばかり・・・と思っていましたが、気付けば小正月も過ぎ、今週末はセンター試験ですね。明日からは、定期テスト対策&私立高校入試対策が始まり、テスト&入試に向けたラストスパートが本格化します。

いつもなら、この時季は寒くて寒くて・・・という頃ですが、今年は暖かいですね。とはいえ、またまたインフルエンザによる学級閉鎖も出ているようですので、体調管理に気を付け、子どもたちと一緒に全力で走っていきたいと思います。

冬期講習から小6の国語の授業では、中学の先取り学習として、「文法」の授業を始めました。まずは、『言葉の単位』から。「中学の予習だよ。」と言って始めたせいか、幾分、文法プリントを前にすると緊張気味の様子なのが、良いですね(*^_^*)。

一つの文を、文節・単語に区切り、自立語・付属語に分けるーという問題演習をしています。「文節」は小学校の学習でも出てくるのですが、きちんと理解し定着している子はどちらかというと少数派なようです。それでも、まだ、「文節に区切る」は何とかクリアできているのですが、やはり「単語に区切る」ことは苦戦しています。

まだまだ始めたばかりなので当然なのですが、中には全く意に介さずという風に、すらすらと解いていく子もいます。そういう子は、やはり文章読解をさせてもすらすらと解きますし、記述式問題でもスムーズに解答を作ることができます。

国語の「文法問題」というと、どちらかと言うと、『技』のようにとらえる人が多くいます。しかし、文章を読み解く時に、一つの文のどこに区切れ目があって、その区切れ目がどのような役割を果たしているか?(主語・述語・修飾語)がぱっとわかるかどうか?というのは単なる『技』ではなく、長文を読み解く上では欠かせない『知識』です。ですから、一つ一つの文の構成がきちんと理解できていることそうでない子では、理解度が大きく異なります。

国語の学習において、「文章問題を解く」というのは必要ですが、基本的な文の構造や言葉に対する学習は、国語学習のベース(土台)として必要です。こうしたベースの部分がしっかりしているかどうかは、国語の文章題だけでなく、他教科の学習にも大きく影響します。基本的に『文の意味がわかるかわからないか?』は、教科書の内容を理解できるかどうか?に関わってくるからです。

中学以降の国語のテストでどのような得点になるかは、小学校までの国語学習がどのようにされていたか?で8割がた予想ができます。小学生時分に、しっかりとベースの学習をする、様々なジャンルの文章に触れる、初見文の問題演習をする、など小学生時の国語の学習はやるべきことが、とてもたくさんあります。算数や英語に押されがちな感じの教科ですが、小学生の国語こそ、じっくり時間をかけ系統立てやるべき学習だと思います。