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啓新セミナー

[2020年2月7日]

「春」への一歩

立春が過ぎましたが、昨日からの寒波、すごいですね。久しぶりの雪景色、子どもたちは嬉しそうですが、大人は・・・(*_*;。先週が暖かかっただけにこたえますね。先日、「梅の開花」のニュースを見ました。

新潟市の標本木で数輪の花が咲き始めたということでしたが、驚いたのが、その標本木が近くにある鳥屋野神社だったということ!!毎月、お参りに行っていき、何気な〜く横を通り過ぎていたのですが、まさか、標本木だったとは!!という感じです。ニュースを見て、早速行って来ました。
img1 数輪の白い花が咲き、春の訪れを感じたばかりだったのですが・・・。まだまだ春は遠いですね。来週には暖かさが戻ってくるようですが、寒暖差が大きいと体調を崩しやすいので、気を付けて過ごしたいものです。

さて、いよいよ今週から中学生の定期テストが始まります。今回のテスト範囲はどの教科も範囲が広く、難しい単元が目白押しということもあり、苦戦している子が多くいます。中1の英語では、現在進行形までが範囲となっています。be動詞の文、一般動詞の原形の文、3単現Sの文、助動詞の文、進行形の文と、様々な動詞を使い分けなければいけません。中2の英語では、不定詞と動名詞、比較、受け身とこちらもぐっと内容が濃いものばかりです。また、国語でも中1・2ともに古文・漢文が、また、文法も文の成分や用言の活用と、子どもたちが苦手とする内容です。

年が明けてから、何人かの新しい生徒さんが入塾されました。今までの定期テストではある程度得点できている子ばかりなのですが、英語のテスト対策をしていると、基本的な国語の文法的知識が足りないことに気づかされます。感覚的に文章内容を理解をすることは出来ているのですが、英作文をさせる時に、それぞれの文の主語は?述語は?と聞くと、「・・・」という状態です。また、英文を和訳する時も、それぞれの文の表す内容は、ほぼほぼ合っているのですが、それぞれの文の主語と動詞をきちんと理解して訳しているというよりは、並んでいる単語から何となく場面を想定し、訳すという状態です。ですから、特に中2の不定詞を用いた複雑な係り受けの文が出てくると手が止まってしまいます。

会話であれば、何となく相手の言わんとすることを理解できれば成立していきますが、入試における長文読解では、各文をニュアンスで理解して読み進めた場合、少しの理解のズレが、最終的に全く違う内容として理解することとなってしまいます。つまり、基本的な主語・動詞(述語)をきちんと把握して読み解くことは入試において不可欠なのです。

英語の学習は「ひらめき」や「頭の回転力」というものを必要としません。しかし、国文法の基本的な知識を必要とします。できれば、小学生のうちにそうした基本的な言葉の役割、係り受けをしっかり学習しておくこと大切だと思います。「話すことができる」=「文章を読み書きできる」ではありません。言語の学習は、日々の地道な積み重ねがものを言います。子どもたちが一番嫌がるようなことではありますが、そうした一歩一歩の積み重ねが『桜咲く=志望校合格』へとつながっているのだと思います。