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啓新セミナー

[2020年7月6日]

アウトプット

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

最近、斎藤孝さんの『アウトプットする力』という本を読んでいます。
『アウトプット』とは、書いたり話したりして発信すること。
この本によると、アウトプットする力をつけるには、理解が曖昧でもいいので、アウトプット(発信)する量を増やせばいいとのこと。
すごく当たり前のこと。
アウトプットしなければアウトプットする力なんかつくはずがない。
勉強しないで成績を上げたいと言っている中学生と同じですね。

斎藤さんによれば、インプット:アウトプット=1:9 ぐらいでいいとのこと。
ちょっと極端な数字かもしれませんが、確かにその通りかと思います。
先週のブログで「現在、生物基礎を勉強している」ということを書きましたが、何時間も勉強したことよりも、子どもたちに一言二言説明したことの方が私自身の理解度が深まりますし、何よりも記憶に鮮明に残ります。
何時間もがんばって勉強(インプット)しても、アウトプット(人に説明したり、テストをしたり)しなければ結局は忘れるだけです。

理解度を深める、記憶に残るようにするには、アウトプットの量を増やす。
今回の中学生の定期テスト対策(理科・社会)では、学習内容をより深く理解してもらおうと、『記述問題』の対策をたくさん行いました。
どの学校も学年も、理科・社会は一問一答問題がほとんどなので、用語さえ覚えれば点数が取れるのですが、先々のことを考えると、『自分の言葉できちんと説明できる力』を身に付けておきたいですからね。

初めてテストを受ける1年はかなり苦戦していましたが、教科書を読み直すことで「これ、こういうことだったのか」とか「ここ間違えて覚えていた」というような発見がありましたし、何よりも自分の手で書いて相手(私)に説明することで理解が深まった(意味が通じる表現ができた)ような感じがします。
現時点でテストが却ってきていないので、何とも言えないのですが、子どもたちはとりあえず、「書けた!(合っているかどうかわからないが・・・)」と言っていました。

もちろん、理科・社会だけでなく、英語でも国語でも数学でもアウトプットは大事。
人に説明したり、テストをしたりすることで理解が深まります。
もし説明する相手がいないようでしたら、自分の声を録音してそれを聞いて意味が通じるかどうかチェックするのも手かと思います。
今はスマホで簡単に録音(録画)できますからね。

インプット(勉強)をまったくしないでテストをしたり、思いつきでベラベラしゃべったりするのは困りものですが、ある程度インプットしたらすぐにアウトプットすることを心がけましょう。