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啓新セミナー

[2020年9月14日]

公式

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

やっと涼しくなってきましたね。(雨ばっかりですが・・・)
昨日の日曜日は、早朝、町内会の下水掃除をして、午前中は天気が良かったので、息子と自転車に乗ってTSUTAYAまで。
ずっと暑い日が続いたのでまだまだ夏かと思っていましたが、空気はもう秋の空気ですね。
考えてみれば、もう9月の半ばですからね。
風邪をきって走ってとても気持ち良かったのですが、次の日(今日)は、足があちこち痛い・・・
涼しくなったので、本気で運動しなければいけませんね。


現在、小学5年生が『速さ』を学習します。
『速さ』は小学算数で1、2位を争うぐらい重要な単元!
でも『速さ』は、み・は・じ(または、は・じ・き)の公式 ↓

 道のり=速さ×時間、速さ=道のり÷時間、時間=道のり÷速さ

を使いこなすことに重点が置かれがちですが、個人的には『速さ』を『単位量あたりの大きさ』として捉えることが大切だと思っています。
『単位量あたりの大きさ』として捉えるというのは、例えば、『分速80mの速さ』を『1分間に80m進む速さ』と捉えるのです。
そうすれば、「分速80mの速さで20分間進んだときの道のりは?」という問題も、「1分間で80m進むのだから、20分間ではその20倍進む。つまりかけ算をすればいいんだ!」となるのです。
また、「分速200mの速さは、時速何?の速さですか?」という問題も、「1分間で200m進むのだから、1時間(=60分)ではその60倍すればいいんだ!」と考えることができるのです。
これを公式のみに頼ってしまうと・・・
「『速さ』から『速さ』を求める公式なんかない!」となってしまいます。
(注)200×60=12000 となり、これは時速12000mのことですので、1?=1000m を使って、時速12? と直さなければいけません。

『速さ』を『単に量あたりの大きさ』して捉える訓練をきちんとしておけば、中学生になって、「時間の求め方って、かけるんでしたっけ? 割るんでしたっけ?」などというその場しのぎの(次につながらない)質問をせずに済みます。

算数・数学は『いかに公式を使いこなせるか』が大事な教科だと思われがちですが、知識として定着させる、きちんと使いこなせるようにするために、その『公式』がどのような過程・根拠で導き出されたのかを大切にしたいですね。