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啓新セミナー

[2020年9月25日]

『忍耐力』を付ける学習を!

9月も下旬を迎え一気に涼しく(寒く?)なりましたね。授業後に外に出ると、あまりの涼しさに驚かされます。ようやく9月らしい気候となり、日中も過ごしやすくなってきました。そろそろ衣替えをしなければ・・・と思いつつ、中々作業が進まない毎日です。朝晩の寒暖差が大きくなってきますので、皆様も体調を崩されないようお過ごしください。

週初めは連休だったため、久しぶりに家族で、田上町の「ゆうゆうランド」に行って来ました。前々から行こうと思いながらも行けず、ようやく“初”ゆうゆうランドでした。アスレチックや広場もあり、そり滑りもできるということで息子と一緒に、体を動かしてきました。普段、殆ど動かない(息子曰く「なまけものママ」)の私なので、今週はあちこち体が痛いです。

そり滑りをしている息子を見ていたら、あまりにも面白そうだったので、息子のそりを奪い、チビッ子達に混ざり、私もそり滑りに挑戦!!やはり体重の違いでしょうか?子どもたちのスピードをはるかに上回るスピードで滑走!!最後は制御不能で派手に転びながらの着地となりました。小さい子連れの若いパパ・ママの視線を感じましたが、おばちゃんは気にしない!!息子だけでなくたっぷりと楽しんだお休みとなりました。秋の行楽シーズン、近場でも色々と楽しめる場所はあるものですね。皆さんも是非行ってみてください!!

最近は中学生の学習に関しての内容が多かったので、今週は最近の小学生の塾での様子についてお話ししたいと思います。
小学生時の学習において一番の『カギ』となるのは、何といっても『忍耐力』かと。

学年が上がれば上がるほど、算数でも国語でも、ちょっと読んですぐ答えが出ることはなく、一つ一つ段階を踏み、状況を整理しなければ解けなくなってきます。例えば、算数の文章題。低学年であれば出てきた数字を、単純に計算すれば答えが出ることが殆どですが、小学3・4年生ぐらいからは、そうはいきません。

小学生の中には「かけ算」を学習している時は、とにかく出てきた数字をかけ算する、「わり算」であれば、とにかくわり算をする―つまり計算ドリルの延長線上で文章題を解こうとする子がよくいます。しかし、中学年以降の文章題では、1つの問題を解くために足し算・引き算・かけ算・わり算全てを使って解く問題も少なくありません。

また、国語の文章題でも単純に傍線部付近の内容をそのまま抜き出すだけの問題は、それほど多くありません。一つ一つの指示語が何を指しているのか?各段落で述べていることは何か?人物の気持ちはどう変化しているのか?というように、きちんと「流れ」を追っていく必要があります。

こうした文章の流れをとらえ、内容をイメージし具現化する(=式を立てる・文を書く)時に必要なのが『忍耐力』だと思います。文章題が表す内容から、一つ一つの事柄を整理したり、図式化したりということは手間がかかりますし、時間もかかります。しかし、いかに小学生時から、こうした面倒なことに「耐える」経験をさせるか?が大切だと思います。

学習は習慣であり癖でもあります。「作業的」な学習ばかりしていれば、「耐える」力は身についていきません。ドリル学習も基礎力を付ける上では大切なことですが、それだけでは学力は向上していきません。計算ができるだけ、漢字が書けるだけでは中学では通用しなくなります。中学の学習は加速度的に難度が上がっていきます。小学生の頃からちょっとでいいので、日々少し手間のかかる面倒な学習を積み上げていくことが大切だと思います。