[2020年10月5日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
最近入塾した小学6年生の子がいます。
6年生は現在『円(の面積)』を学習しています。
その子の悪い癖は、『途中経過(途中式)』をかかないこと。
何をするのもいきなり筆算から始まります。
「半径6?の円の面積を求めなさい」ならば、いきなり筆算で始めても問題ないかもしれませんが、↓ のような問題になると、途中式がすごく重要になってきます。
この図形の面積は、半径4?の円が1つ+1辺4?の正方形が2つ+縦12?、横16cmの長方形が1つ となりますので、式は、4×4×3.14+4×4×2+12×16 となります。
もちろん、計算は筆算でやるのですが、次のように『途中経過(途中式)』をかいておけば、間違えたときに、部分的に直せばいいので、最初から全部直す必要がなくなります。
4×4×3.14+4×4×2+12×16=49.24+32+192
=273.24 あれ?
円の面積は、4×4×3.14=50.24 となるから、49.24が間違いなんだ!
それに、『途中経過(途中式)』をかくことは、つねに『=(イコール、左辺と右辺が等しい)』を意識することにもなりますので、次のような問題も理解しやすくなります。
「円周の長さが25.12?の円の半径を求めなさい」
直径×3.14=円周の長さ なので、
直径×3.14=25.12 となり、
直径=25.12÷3.14
直径=8?
半径4?
一方通行の計算しかできない(等式の性質が使えない)子は、中学生になって、方程式や関数になると、手も足も出なくなります。
『途中経過(途中式)』をかくことはいちいちめんどくさいことですが、先々を考えてなにがなんでも小学生のうちに身に付けておきたい習慣ですね。
幸いその子は素直な子なので、言われたとこはきちんと守ってくれます。
(今では何も言わなくても、『途中経過(途中式)』をきちんとかくことが当たり前になっています)