[2020年10月9日]
朝晩がぐっと寒くなってきましたね。今週は厚手の毛布を引っ張り出してきました。衣替えをしようしようと思い、中々重い腰が上がらず着るものに四苦八苦する日々です。さすがに息子のものだけでも・・・と思い、衣替えをしてみたら、何と!!全てサイズアウトしていました(-_-;)。まだまだ小さいな〜と思い油断していましたが、意外と大きくなっていました。来週には自分の方も頑張って衣替えしたいと思います。
ようやく高校生のテスト対策が終わり、ホッと一息つきたいところですが、今度は中学生の次回のテストまで1か月!!ということで、中々ゆっくりしていられない日々です。
次回のテストでは、中1は『3人称単数現在形の文』、中2は『不定詞・動名詞』『文型』、中3は『関係代名詞』と、各学年の山場となる単元が範囲となります。国語でも各学年、古文が範囲となるため、準備期間が短いわりにやらなければいけないことは盛沢山です。
最近の授業の中で一番苦戦するのが中2です。中2の後半からはそれまでのように単純に動詞の形を変えたり、文を変形したりするだけで何とかならなくなってくるからです。基本的な語形変化、時制の変化が理解できていることを前提に、それぞれの言葉が文の中でどんな役割を果たしているのか?を正確につかんでいく必要があります。
動名詞や不定詞を含む文、従属接続詞を含む文がメインとなるため、今まで英語では苦労しなかった生徒も苦戦し始めています。授業の始めにする宿題ワークの間違い直しで、今までは15分程度で終わっていた生徒が30分近くかかってしまうこともあります。
授業の中で、宿題ワークの間違い直しは最も重要だと考えているので、とにかくしっかり時間をかけています。間違い直しの際に子どもたちに常に言っていることは、『なぜ×なのか?を考えよう』です。しかし、普段から『なぜ?』と考えて取り組む癖がない子だと、この間違い直しが『労多くして益少なし』ということになってしまいがちです。
学習が進めば進むほど、単純に単語を変化させたり語順を入れ替えたりしただけでは正解にいきつきません。主語は何か?述語動詞は何か?時制はいつか?だけでなく、それぞれの言葉の特性―目的語をとるのかとらないのか?どの言葉に係ってくるのか?などの知識が求められます。
『なぜ?』と考えて学習する子は、辞書を引く時でも、きちんとそれぞれの語の用法を読み、自分の文の間違いを検証することが出来ますが、そうでない子は辞書の見出しの部分だけしか見ておらず、辞書から情報を得ることが出来ないと、取り敢えず、doでダメならdid、それでもだめならdoesを使ってみるーそんな手法で無理やり文を作ろうとしてしまします。まるで鉛筆を転がして答えを決めるような学習です。自分の「カン」を頼りに文をこねくり回すだけで、間違えたポイントはどこなのか?と考えようとしないのです。このやり方では、〇になったらラッキーというだけで、次に同様の問題が出たり、さらに文が複雑化したりした時には、やはり間違えてしまいます。
正直言って間違い直しにあまり時間がかかってしまうと、学習進度が遅くなりテスト範囲の学習が終わるかどうか?という事態になるため、テストが近付くと非常に焦るのですが、それでも目の前の出来ていないことをないがしろにして先に進んでも、理解できるようにはなりませんし、英語のように一段一段きちんと積み上げていかなければいけない教科では、目の前にある×を何とかしなければ次のステップへと進むことが出来ないのです。
この間違い直しはほとんどの生徒にとって苦痛なもののようです。自分の×を突き付けられるのですから当然です。しかし、そこを乗り越えることが学習においては重要だと思います。残り1か月、見ている私もギリギリする思いですが、一つ一つをきちんと積み重ね強固な土台作りをしていくことが、その先の学習・学力向上の最短ルートだと思います。子どもたちには、この間違い直しがいかに大切かを理解し日々の家庭学習でも丁寧に取り組んでもらいたいと思います。