[2020年11月27日]
あっという間に11月も残り数日、毎年この時季になると1年が早く感じます。最近はググっと冷えこむ日が続き、日が落ちるのも早く、冬になったことを実感させられる毎日です。
今年はコロナウィルスの流行への不安から、マスク・消毒など感染予防を徹底しているため、インフルエンザの罹患率が低いようです。とは言うものの、ここからの季節、冷え込みも厳しくなりますので、体調管理を万全にして、気をつけて過ごしたいものですね。
先週末から、中学生さんにはテスト後の『振り返りシート』を作成してもらっています。今回は中2・3生は順調に得点を伸ばしたり順位を上げたりしている子が多い中、やはり中学1年生さんは厳しい結果となりました。振り返りシートを読んでみると、多くの子が今回の結果にショックを受けている様子ですが、テストが終わって2週間ほど経っていますが、授業での様子や宿題のワーク等を見る限りでは、そのショックを実際の行動に反映させている子はほんの一握りであるように感じます。
毎回のテストで順調に成績を伸ばし続けられることは理想ですが、現実はそうそう上手くいくわけではありません。中学校の3年間の中で、上がったり下がったりを経験するのが一般的だと思います。ですから順調に伸ばし続けることが出来なくても、その1回1回での経験を活かし、ステップアップしようと努力していくことが大切だと思います。そのためには、まずは意識を変え、そして「行動を変える」ことです。
テスト直後は学習への意識が変化し、「〇〇を頑張る!!」と思う子が大半です。しかし、口で言うだけでなく、実際に行動することが無ければ、成績UPは難しいものです。塾生さん達には、結果を受け、次回に向けて「行動を変える」ために、毎回の『振り返りシート』を作成させているのです。
今回、テスト結果がイマイチだったほとんどの子は、急に学力が落ちたというよりも、単純に学習内容が難しくなってきたことに比例した学習量を確保しなかったことに原因があると考えられます。大きく得点をおとしているのは理科や社会の子が多く、英語や国語はそれまでとあまり変わりがない子が多いです。数学は2極に分かれた結果で、小学校内容がおぼつかない子は大きく得点を落としています。
英語での極端な得点ダウンが少なかった理由として、学習が始まってから積み重ねてきた内容がまだ少なく、加えて毎週単語や教科書本文の小テストを実施し、出来るまで再テストを繰り返した結果、どの子もある程度の得点が出来たのだと思います。今回は得点できていても、実は中1英語はここからが正念場。授業スピードは今後速くなり、覚えなければいけない文法事項がどんどん増えてきます。同様に覚えるべき単語や文章量も増えてくるので、今回が良くても気が抜けません。
どの教科の学習でも言えることですが、内容が深く難しくなっていくに従って、きちんと学習時間・学習量を確保していくことが必須です。前期までは毎日1時間の学習で400点を取れたとしても、同じ学習量では350点を取るもの難しくなってきます。得点を維持するためには、今までの1・5倍以上の学習が求められますし、更に得点を伸ばしたいのであれば、それ以上の学習が必要です。
テストで得点がとれるかどうかは単純なことです。学習内容に見合った学習量を確保することだけです。まとまった学習時間が取れなくても、ちょっとした隙間時間を活用し、日々、着実に取り組むことです。残念ながら、学習が難しくなってこればその分、今までダラダラとテレビを見たりゲームをしたりしていた時間は削らざるおえなくなります。部活に定期テストにと、小学生の頃よりも自由時間が減ってくるのは当然です。
『学問に王道なし』、学力UPには「簡単な方法」=近道はありません。日々の過ごし方を見直し、しっかりと学習する時間を作り学習量を確保するーこれが得点UPには欠かせません。