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啓新セミナー

[2020年12月14日]

ついでに

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

天気予報にも『雪だるまマーク』が登場し、いよいよ『冬本番』って感じですね。
天気のいい日は「散歩でもして体を動かそう」と思うのですが・・・
寒くて外に出る気になれず・・・
冬は運動不足になってしまうのが悩みの種ですね。(夏も暑くて外に出ませんが・・・)


中学3年生が前回の統一模試の『振り返り(解き直し)』をしています。
順調に伸びている子と、伸び悩んでいる子のノートを見ると、一目瞭然ですね。
例えば社会の、五街道の中から条件に合う街道を選ぶ問題。
伸び悩んでいる子の間違い直しは、正解の「中山道」と書いて、「江戸(日本橋)と京都(三条大橋)を結ぶ街道」と解説が書いてあるだけなのですが、順調に伸びている子のノートには、「中山道」の説明はもちろん、東海道や甲州街道など他の五街道の説明も書いてあるのです。しかも日本地図をかいてどこを通っているか(どの都市とどの都市を結んでいるか)という図付きで。
ほんのちょっとの差なのですが、これが大きな差になる!

また、数学では現在、相似を学習していて、中点連結定理を使って「平行四辺形になること」を証明する問題を解いているのですが、ほとんどの子が『平行四辺形になるための条件』を忘れています。
中点連結定理を使った証明では『1組の向かい合う辺が平行で等しい(から平行四辺形になる)』しか使わないので、それさえ確認すれば(覚えていれば)いいのですが、やはり気の利いた子は、『2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい』『対角線がそれぞれの中点で交わる』などの他の条件もついでに確認しています。

よく「効率の良い勉強方法は?」と聞かれるのですが、効率の良い勉強方法というのはこのように、何かを勉強したり調べたりしたときに、それに関連することを『ついでに』調べる、確認することなのではないでしょうか。
効率の良い勉強方法は決して楽をするための方法ではなく、むしろこのように手間暇を惜しまない方法であると思うのです。

漢字の読み方を調べたら、ついでに意味も調べてみる。
「示相化石」を調べたら、ついでに「示準化石」も調べてみる。
ア〜エの中から選ぶ問題でウが正解だという理由を調べたら、ついでにアとイとエがなぜ違うのかという理由も調べてみる。
数学の問題を自力で解くことができたけど、模範解答が違う解き方をしていたので、ついでにその解き方でも解いてみる。
などなど。

「正解がわかればいいじゃん」と思うかもしれませんが、この『ついでに』によって知識が定着し、広がります。
多少時間はかかるかもしれませんが、『ついでに』いろいろ調べたり、書いたりしましょう。