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啓新セミナー

[2021年1月22日]

読書習慣

今週も週の始めからの大雪で参りましたね。ようやく雪も溶け始めましたが、まだまだあちらこちらがガリガリと凍っている状態です。昨日のニュースや今朝の新聞にもありましたが、瓢湖が凍り、越冬のためにきている白鳥達も氷の上を歩くような状態で、瓢湖ならず氷湖だと新聞にありました。1週間本当に凍みる日々でしたね。ですが、この大雪が1日ずれていたら大学入試共通テストにも大きく影響したこと思うと、大変ではありましたが、まだ良かったなと思いました。まだまだ寒い日が続きますので、どうぞ皆様もお体を大切にお過ごしください。

昨年末にテレビでハリーポッターを見てから我が家ではハリポタブームであることを、このブログでも何度か書かせていただきました。熱が高じてついに、本だけでなくブルーレイのセットまで購入するほどとなりました。年末から年始にかけ息子と競争して読んでいたのですが、昨日全巻読み終わりました。最終巻では主人の冷めた視線の中、涙しながらの読書。全巻読破した今日は何だか気が抜けたような気分です。

全巻を読み終わるとどっと胸に迫る感覚が押し寄せてきて、しばし呆然というか不思議な感覚がします。その読み終わる前にも、4巻の「炎のゴブレット」や5巻の「不死鳥の騎士団」を読み終わった後にも同様の感覚があり、なかなか次巻へ進めませんでした。これが「名著」と言われる作品の凄さなんでしょうね。読み終わって結末を分かったうえで、揃えた映像作品をじっくり味わいながら、今度は細部に気を配りながらもう一度読み直そうかと思っています。今息子も必死になって読んでいますが、まだまだ小学3年生。表現的にも登場人物の心情的にもまだまだ、よく分からないことがたくさんあるんだろうな〜と思ってみています。

自分が本を好きだったからだけではなく、我が家では毎日20分ほどの『読書タイム』を設けています。特に読む本を指定してはいないのですが、読む本は図鑑や事典以外というルールだけは設けています。文章を通して、様々な言葉に触れたり、登場人物や著者など様々な人の考えや知識に触れたりしてもらいたいからです。何よりも文字を読むことから頭の中に様々なイメージを描き空想の世界を広げてもらいたいという思いがあります。

小学3年生男子の1か月に読む平均読書数は3.1冊という調査結果があります。(2019年学研総合研究所 調査より)そこから考えると息子は年間100冊ほどの本を読んでいるので、まあまあ読んでいる方だと思うのですが、だからといって国語の読み取りが抜群に出来る!!というわけではありません。残念ながら、学校のテストや日々の学習の中で、なんじゃこれ?と思う解答や文章を書くことの方が多いぐらいです。まだまだ3年生という年齢を考えるとまだわかりませんが、少なくても彼の現時点では読書量=国語力でないことは明らかです。(この先、母としては花開くことを期待したいのですが…(-_-;))

今まで指導してきた生徒の中でも、全く読書をしないけれど、国語がぴか一!!という子もいれば、ものすごく読んでいる割に鳴かず飛ばずという子もいます。まあ、どんなジャンルの本を読んでいるか?も関係しますが。ただ、そうした子ども達の様子を見て思うのは、読書というのは国語の能力を向上させるための「道具」ではなく、単に心のもしくは想像力の「サプリメント」みたいなものではないかと。「サプリメント」ですから、害になることはありませんが、それだけでは何かの能力に直結するわけではないのかと思います。プロテインを飲んでいる人が全てボディービルダーのようにマッチョになるわけではなく、ムキムキっとした筋肉をつけるためには筋トレが必要であるのと同じようにです。

国語力UPの特効薬にはなりませんが、やはり文章を読んで物事を理解する力をつける、集中して取り組む力をつけることが読書を通して出来ると思います。今日、読書を始めて1か月後にそうした力がすぐに身につくことはありませんが、心のサプリメントとしてでも是非子ども達には読書を習慣的にしてもらいたいと思います。