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啓新セミナー

[2021年4月23日]

力になる「自学」を!!

気付けば4月も下旬、あと1週間ほどで終わりますね。ここ最近は、新潟市内でのコロナウィルス感染者が急増し、あちこちの学校で学級閉鎖され、落ち着かない毎日です。変異型ウィルスは子どもにも感染しやすいそうですので、子ども達の健康が心配されます。報道では“自粛疲れ”という言葉も出てきてはいますが、こればっかりはどうにもなりません。手洗い・マスク・密を避けるなど、まだまだ耐えて過ごすしかありませんね。昼夜の寒暖差の大きい毎日ですので、体調管理と感染対策をしっかりして過ごしたいものです。

小学校も中学校も、新学期が始まり2週間が過ぎましたので、どの教科の授業も通常通りの進み方となってきました。この春に進級した生徒さんたちは、「お休みモード」から「通常モード」に普通にシフトチェンジ出来ているようですが、新中1さんは、まだまだ中学での学習の波にうまく乗れている子とそうでない子の差が激しいようです。中学では小学生の時のように、日々事細かに宿題が課されるわけではありません。ですから、「自学」と言われても何をしたらいいのか?と悩まれている保護者のお悩みをよく聞きます。

中学生の学習で大切なのは、『勉強0分DAY』を絶対に作らないことです。「自学」では、その日に学習した内容を必ず復習することです。数学であれば学校で学習した問題をもう一度解きなおす、英語ではその日に学習した内容の英文を音読する、学習単語を覚えるために書いて練習するなどは必須です。

この英単語の練習で大切なのが、「覚えるまで書く」ということです。小学生時は漢字ドリルの宿題が出ていれば、ドリルを書いて終わりーの人が多いですが、ただ「書けば良い」という学習ではいけません。「書く」という行為は「覚えるため」にするものです。漫然とノートに単語を何回も書くのはあまり意味がありません。どういう発音か?どんな意味か?を考え、練習後にはきちんと覚えているか?の確認をするーそこまでするのが「学習」です。

また、意外と取り組まれていないのが、小学生時にはよくやった「教科書の音読」です。教科を問わず、「教科書の音読」は是非やってもらいたい『自学』の一つですね。これは、中学1年生さんだけでなく2・3年生さんにもです。国語や英語はもちろんのこと、理科や社会も是非、音読を。まずは教科書をきちんと読むということが大切です。声に出して読むことによって、その内容が理解できているのかそうでないのか?を確認することも出来ます。

理科や社会や国語は1時間の授業でそれほど多く進まないこともあります。ですから、週末にその週に「学習した内容の音読+問題演習」をしていくと、定期テスト前に慌てずにテスト勉強に集中できます。

勉強は時間ではかるものではありませんが、10分や20分の学習なら小学生低学年でもします。きちんと日々の学習の復習をしようと思えば、それなりの時間がかかって当然です。部活も始まれば、帰宅時間も遅くなります。残念ながら小学生時のように帰ってからまずテレビを見て、ゲームして…なんて時間をとることは、勉強時間を減らさない限り難しいでしょう。

新年度最初の定期テストまで、残り1か月です。中学では小学生までと違い「順位」が示され、自分自身の立ち位置が鮮明になります。1年生さんだけでなくどの学年の生徒さんも、立ち上がりとなる定期テストでずっこけないように、日々の取り組みをしっかりとしてもらいたいと思います。