[2021年5月21日]
5月も下旬を迎え、雨降りの続く毎日ですね。我が家ではようやく息子の運動会が終わり、ホッと一息です。残念ながら雨の中の開催となったため、寒さに震えながらの観戦でした。息子は…まあ、予想通りの結果ですね。取り敢えず、転ばずに走り終えられたことで母としてはOKです。今週末から来週にかけても運動会が行われる予定の小学校もあるようですので、お天気に恵まれることを願っています。
明日からはいよいよ中学生の定期テスト対策特別授業が始まります。テストが近付くにつれて、ピリピリモード突入!!しているのは、私だけ???と思ってしまうほど子ども達はのほほ〜んとした雰囲気の生徒が多いのが心配です。テストに向けてビシ〜っと引き締め、1コマ3時間の対策授業、みっちりお勉強させたいと思います。
テストも近いこの時期にも何ですが、今話題のテレビドラマ「ドラゴン桜」。皆さんはご覧になっていらっしゃるでしょうか?高校生はもとより、中学生にも是非見てもらいたいドラマですね。我が家は毎週録画して必ず見ています。以前のドラゴン桜も見たのですが、16年たっても色あせないというか、時代にあわせて進化した内容となり、今回も本当に面白いですね。以前のドラマの放映後には、書店には「ドラゴン桜流〜」と書かれた書物が並び、その殆どを読むほどハマりました。
ドラマに出てくる様々な勉強法はもとより、桜木先生の一言一言が本当に素晴らしい!!塾屋という仕事をしているからなのかもしれませんが、勉強そのものに対する考え方、様々な勉強法が、「まさにその通り!!」と手を打って見てしまうほどです。これまでに放送された中にあった、「『なぜ?』という視点を持つ」とか、「計算は小学2年生まで戻る」など、本当にその通りだと思います。
塾の授業では、必ず最初の時間に宿題の×直しタイムを設けています。生徒によってはこの×直しに相当な時間がかかってしまい、それによって学習進度に遅れが生じることもあるのですが、それでもこの「×直しタイム」をとても重要に考えています。小学生でも中学生でも、自分の学習した内容に「×」をつけられることはいい気分ではありません。中には、×が多くつけられたために泣いてしまう子もいます。ですが、現時点で自分が出来ていない問題に真摯に向き合うことは学力伸長には絶対不可欠なことだと思います。
学力を伸ばしていける子は、必ず×直しの際に、「なぜ×になったのか?」と考え、×のついた自分の答えをきちんと「吟味」しています。英語であればスペルはOKか?時制は?主語の人称・数は?などチェック項目はいくつもあります。そうしたチェックをした上で、再度答えを作成するという過程を踏んでいます。その過程を踏んでもわからなければ、すぐに質問をします。だから、×直しにかかる時間が短くなり、結果として学習を進められ、より多くの問題演習時間が確保でき、どんどん学力が上がっていきます。
学力を順調に伸ばしていけない子の殆どは、「なぜ?」という視点を欠いています。×をつけられたから、そこに書いた答えと違う何か「新しいこと」を書かなければ!というスタンスで取り組むため、運が良ければ〇になるけれど、何度も×となってしまったり、新しい答えが浮かばなくて何分も固まってしまったり…、結果的に時間ばかりかかってしまい、学習進度が遅くなり、テスト前に十分な問題演習時間をとれなくなります。当然ながら、問題演習量が少なければ少ないほど得点は低くなります。
圧倒的な問題演習量をこなすことが定期テストや入試での得点につながります。しかし、やみくもに量をこなすだけで間違えたときに模範解答を写すだけでは得点にはなりません。常に「なぜ?」という視点を持ち、自分の×にきちんと向き合うことが必要です。鉛筆を転がして答えを決めるような行為は勉強ではありません。「勉強する」とは、「なぜ?」と考えることだと思います。
中学生さん達は、今まさに定期テストに向けて学校のワークに取り組んでいるかと思います。日々の家庭学習の中でも、常に「なぜ?」と思考することが大切です。ワークを単に「こなす」だけの作業とならないよう、日々頑張ってもらいたいと思います。