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啓新セミナー

[2021年5月31日]

わかったつもり

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週は『皆既月食』が見られましたが、皆さんは見ましたか?
3年ぶりの『皆既月食』で、しかも『スーパームーン』としては24年ぶりだそうで。
『スーパームーン皆既月食』は、今回を逃すと、次は12年後だそうで・・・

12年後はどうなっているかわからないので、息子と一緒に夜寒い中必死に見ました。
あいにくの曇り空でしたので、はっきり見えたわけではないのですが、それでもぼんやりと月が消えていくのが見えました。
『赤い月』が見られなかったのは残念でしたが、月が消えていくという不思議な光景に親子ともども感動しました。
実際に自分の目で見るのは、教科書や映像動画で見るのとは違って、そのときの気温、におい、周りの景色なども一緒に感じることができてとてもいいですね。
やはり『体験』に勝る勉強はないですね。
「これでちょっとは理科に興味を持ってくれれば・・・」と思ったりもしましたが、あまり欲は出さない方がいいですね。


先日、↓ という本を読みました。

  img1
『わかったつもり』とはどういう状態か? またその解決策は?
について書かれていました。
『わかない』という状態は、自覚できると思うのですが、『わかったつもり』すなわち『わかったかどうか』って、どういう状態なのか自覚できないので厄介ですよね。

『わかったつもり』ってどういう状態か?
『わかったつもり』とは、間違った情報を得るということと、得られる情報が少ない(深く理解していない)状態のことだそうです。
具体的な例を挙げますと・・・
先ほど私が書いた文章の一部を書きますので、もう一度読んでみてください。

3年ぶりの『皆既月食』で、しかも『スーパームーン』としては24年ぶりだそうで。
『スーパームーン皆既月食』は、今回を逃すと、次は12年後だそうで・・・

つたない文章ですが、内容(言いたいこと)は『わかる』かと思います。
ではこの文章からどういうことが読み取れるか?

『スーパームーン皆既月食』は24年ぶり→『スーパームーン皆既月食』は珍しい。
3年ぶりの『皆既月食』→『皆既月食』はそんなに珍しくない。
(ちなみに、次回の普通の?皆既月食は、来年の11月に見られるそうです)
『スーパームーン皆既月食』は今回は24年ぶりで次回は12年後→『スーパームーン皆既月食』周期は一定ではない。
次は12年後だそうで・・・→私は天体にそれほど詳しくないので、他の人(専門家)の言葉を借りている

言われれば(質問されれば)答えられるかと思いますが、ほとんどの方がそんな細かいことまで考えて読んでいないと思います。
たった2行ぐの文章でも、いかに考えながら深く読んだかによって、得られる情報量に差が生じますよね。
同じ文章を読んでも、1つの情報しか得られない人と、10も20も情報を得る人とでは、知識や理解度は歴然です。
よく考え、深く考えることで『わかったつもり』はなくなります。
機械的に手を動かす、ページをめくるのでは単なる『作業』です。
しっかり考えて取り組みましょう。