[2021年6月18日]
毎日暑いですね。少しずつ雲も増えてきて、そろそろ梅雨入りかな?と思う空模様です。皆様は体調を崩されていらっしゃいませんか?我が家は週明けから息子が急に体調を崩し、大慌ての1週間でした。これから梅雨入りしてくると、気温だけでなく湿度も高くなるので、体調管理が難しくなりますよね。よく食べ、よく寝て体調を整えて過ごしたいものです。
さて、中学生のテストの結果がほぼ出そろいました。ですので、授業で子ども達にテスト結果の振り返りシートを作成してもらっています。今回はシートの書式を少し変更し、今まで以上に自分自身の結果により深く向き合ってもらえるようにしました。
毎回の授業時の宿題ワークの×直しや、定期テストの振り返りは、どちらも子ども達にとってあまり気分の良いものではありません。自分の出来なかったところや、ダメな部分と向き合うというのは大人でも気分良く感じる人は少ないでしょう。ですが、自分の弱点やきちんとしなかった点について、しっかり自ら向き合わなければ次へのステップアップは難しいと思います。足元がぬかるんでいるところで、どれだけ必死にジャンプしても高くは飛べません。しっかりと足元を固め、弱い所を補強しなければ、ジャンプそのものが無駄になってしまうこともあります。
昨今は、若手の新入社員が『自分は褒められて伸びるタイプです』と自ら公言してしまうそうですね。確かに、叱られてばかりより褒められた方が気分も良いでしょうし、気分が良ければ仕事でのパフォーマンスも向上すると思います。「褒める」というのは良い所を認め、称賛することですが、その人自身が成長するには、自分自身の良くないところや弱点を克服する努力も必要だと思います。
私は子ども達からは一様に「怖い先生」で通っており、実際に毎回の授業で厳しく叱責することが多くあります。それは小学生も中学・高校生も同様です。ですから、時には授業中に涙する生徒もいます。家でも同様なため、息子からは「目がギロギロしてる」と言われてしまい、「ギロギロさん」なんて呼ばれることがあります。これは母としてはマズイ!!と思っているのですが…。
しかし、「塾講師」としては、お子さんをお預かりする以上、結果を出すことが求められますし、それだけでなく、子ども達が1時間の授業をした後で一歩でも二歩でも良いので、何かしらの成長をして教室を出てほしいという思いがあります。
勉強は楽しいばかりではありませんし、嫌な教科や単元も出てきます。しかし、嫌なこと・苦手なこと・出来ていないところに目をつぶって、出来ているところだけを褒めまくっても伸びるわけではないと思います。子ども達には、そうした自分自身の良くないところにも、しっかりと向き合って必死で手を伸ばしてもらいたいと思います。きちんと向き合って手を伸ばすことでつかみ取ることが出来る多くのことがあるからです。
いつも子ども達には「来るだけ、座っているだけで学力が伸びる塾なんてない」と言っています。ただ単に新しいことを聞いて終わりではなく、そこで、しっかりと勉強に向き合い、自分自身に向き合い、嫌なことに目を背けることなく、面倒なことから逃げることなく『必死で考える』からこそ、学力が伸びるのだと思います。そして、その必死で考える場が「塾」です。ですから、残念ながらそうすることができていない時には『喝‼』を入れさせてもらっています。
勉強には、今までは知らなかったことを知る喜びもありますが、苦手だったり嫌だったりすることを克服するという喜びもあります。それぞれの喜びがその子自身を成長させてくれる糧となります。一人でも多くの子ども達がそうした「喜び」を一つでも多く見つけて前向きに取り組んでいってもらいたいと思っています。
次回の定期テストは2か月後ーおよそ10週間しかありません。日々の授業が成長の一歩となるよう、「ギロギロした目」を光らせていきたいと思います。