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啓新セミナー

[2021年9月24日]

「読書診断」始まる!!

早いもので9月も下旬、今週の火曜日は十五夜でしたね。8年ぶりに満月と十五夜が重なり、とてもきれいなお月様を見ることが出来ましたね。

「十五夜」は別名「芋名月」。夕方から里芋とお月見団子、ススキをお供えして息子と一緒にお月見するのを楽しみにしていたのですが、お月様が出る前に団子を食べようとする息子。「こら〜っ!!」と怒声が飛び交う我が家は風流とは縁遠いお月見となってしまいました。

お月見は「十五夜」だけをするのは「片見月」といって縁起が良くないとか。次は10月18日の「十三夜」。次回こそは風流なお月見を楽し見たいと思います。

昨日は秋分の日でしたが、我が家は朝から高校生のテスト対策でしたので、パパさんは朝からお仕事。私は…本当はゆっくりダラダラと過ごしたかったのですが、朝から元気を持て余した息子に付き合って「チャリ旅」をしてきました。「旅」といえる程のものではありませんでしたが、二人で柳都大橋まで川沿いを走ってきました。帰りは信濃川左岸を関谷分水までぐるっと回ってきたのですが、家に着いた途端、足がパンパン。今日も朝から足が重いです。小学生にお付き合いするのは中年ママには厳しいものがありますね。まだまだしばらくは過ごしやすい季節ですので、老体にムチ打って秋のレジャーを楽しめるよう頑張りたいと思います!!

昨日から「ことばの学校」で年に2回実施している「読書診断」が始まりました。前回から紙での試験からパソコンやiPadを使用しての試験となり、今回は初めての生徒も多くいたため、うまくいくのか少し不安でしたが、スムーズに試験を進めることができ、ほっと一安心です。

診断をすることによって、現時点での子ども達の「語彙力」や「読書速度」などを確認することが出来、「ことばの成長度」を知ることが出来ます。学年が上がれば上がるほど、国語の教科書の文章だけでなく、各教科での文章題の難度も上がります。普通のテストでは測ることのできない「ことばの力=語彙力」がどれぐらい身に付いているかを知ることで、日々どんな学習をしていけばいいのか?の目安を作ることが出来ます。

先日から小学5年生が算数で「速さ」の学習をしていますが、その学習の中でも、「ことばの力」が大きく影響をしていることがわかります。語彙力・イメージ力が低い子は、問題を解かせても半分以上が×となってしまいます。秒速・分速・時速などは小学生の普段の生活では馴染みが薄いこともありますが、語彙力やイメージ力がきちんとついていないと、問題の表す内容・状況が正確に理解することが出来ません。基本的な

『〇キロメートルを〇時間で進みました。時速は何キロメートルですか?』

のような問題はできても、

『10分で〇メートル進む自転車が〇メートル進むには何時間かかりますか?』

のように少しひねられると手も足も出なくなるーということが多々あります。

「ことばの力」は、その文章が表す状況をイメージする力に直結します。イメージできなければ、せっかく公式を覚えたとしても、その使い方がわからず結局は解けるようになりません。これは、他の理科や社会でも同様で、教科書に書いてある言葉の意味が分からなければ、何の説明なのかを正確に理解できるようにはなりません。「ことばの力」が学年に応じてきちんとついているかどうかは、学習全体に大きく影響します。中学生で学力が伸び悩む子の多くが、こうした語彙力やイメージ力不足が原因となっています。

子どもたちが将来的に学力を順調に伸ばしていけるよう、今回の「読書診断」の結果をよく分析し、今後の指導に活かしていきたいと思います。