[2021年10月1日]
いよいよ今日から10月、朝晩はずいぶん涼しく、というより寒いぐらいですね。秋は昼夜の寒暖差が大きいので体調管理が難しいですね。私は今週の始めに2回目のコロナワクチンの接種があり、熱が出たらどうしよう〜と心配したのですが、腕が痛かった以外はモリモリ元気でびっくりしたぐらいでした。
ですが、接種当日の夜中に寝相の悪い息子に痛む左腕を思いっきりキックされ、飛び起きました。息子には本当に困ったものです。感染者数も減り、子ども達のワクチン接種も進んでいるようです。このまま落ち着くと良いですね。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしくださいね。
ようやく先日の定期テストの振り返りシート作成が終わりました。子ども達のシートを確認していると、毎回のように「時間が足りなかった」という言葉が見られます。
テスト中に「時間が足りなくて最後まで解けなかった」とか、テスト勉強時で「時間が足りなくて1回しかワークが出来なかった」など。いずれにしても、「時間が足りない」というコメントを書く生徒は、普段の授業時でも一つ一つの作業、小テストにかかる時間、×直しをする時間など、それぞれのスピードが遅い子に多くいます。
「時間が足りなくなる子」を見ていると、自分自身の1つ1つの作業にどれぐらいかかっているのか?という意識を持っているのかな?と思います。また、保護者の方からも、普段から勉強だけでなく、ご飯を食べる、着替える、準備するなどの家庭生活での1つ1つの作業も遅いという話をよく聞きます。確かに、塾でも授業が始まり、最初に行う小テストを開始するのが遅いな〜と感じます。筆箱から筆記具を出して宿題を写して…って何分かかっているの?と思わずツッコんでしまうぐらいです。「時間」というものに対する意識が薄いのでしょうか?毎回同じように私に突っ込まれているのですが…。
入試の時、時間が足りなくなって最後まで解き切れなかったら得点になりません。その解いていない問題が正答率の高い問題であった場合、解答欄が空欄になることによって不合格になることもあり得ます。せっかく高い力を持っていたとしても「時間が足りなくなる子」のままでは合格できないこともあります。
大人になって社会に出たり、家事をしたりようになると、1つ1つの作業に対して「〇分ぐらいかかる」というように「作業時間を読む」ということを覚えます。大人になると、時間を逆算して考え行動する機会が多くあります。例えば、〇時にご飯を食べ始めるのであれば、〇時からスタートしよう!!というような段どりを組みます。こうした段取りの時に必要なのが、「作業時間を読む」ことです。私も主婦に成り立ての頃は、自分自身の作業時間をきちんと読めず、1品作るのにびっくりするような時間がかかってしまい、とんでもなくおそい時間いご飯を食べ始めるなんて失敗をよくしたものです。自分自身のご飯を作る能力から考えられる「作業時間を読む」ことが出来ていなかったのですね。
定期テストや入試に向けた学習は「期限」があります。そして、テストで得点をあげるにはそれなりの学習量が必要です。日々、学校の宿題や部活、お稽古事、家でのお手伝いなど色々とやらなければいけないことは多々あり、中々思ったように時間が取れないこともあるかと思いますが、それでも「時間」を意識して効率よく学習を進めることが得点UPや志望校合格には必要なのです。「作業時間を読む」ことで、「学校に行くまで〇分あるから、この1ページぐらいは出来そうだな」というように、隙間時間をうまく使うことができるようになります。
「作業時間を読む」力をつけるために、作業の遅い子もそうでない子も、是非日々の学習で取り入れてもらいたいのが、「キッチンタイマー」勉強です。キッチンタイマーを利用して、自分の作業時間を知りましょう。ワークを解くとき、単語を覚えるときなどに、自分が何分かかって作業しているか?を計り、必ず何かに記録しましょう。ワークであればページの隅に書くと良いでしょう。とにかく「時間を意識する」ことが第一歩です。「時間を意識」し、「作業時間を知る」ことが出来たら、その次はそれぞれの「作業時間の短縮」を目指しましょう。
「時間」というものに意識を向けることで無駄な時間を省き、作業効率をUPさせていくことが出来ます。是非、勉強時だけでなく、生活においても1つ1つの作業・行動にどれぐらいの時間がかかっているのか?を計ってみてください。学習とは何の関係もないように感じるかもしれませんが、日常生活における時間の意識を変えることで「時間が足りなくなる子」を卒業できるチャンスをつかむことが出来ると思いますよ。