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啓新セミナー

[2021年10月25日]

暗算

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

日中は暖かいですが、朝晩はかなり冷えますね。
毎日朝4時過ぎに起きるのですが、寒くてなかなか布団から出られない・・・
でもがんばって起きると、外は真っ暗なのですが、晴れた日には星がきれいに見えます。
白く光っている星、黄色く光っている星、それに、赤く輝いている星と、肉眼でも等級の違いがはっきりとわかります。
この時期ですと、オリオン座がはっきりときれいに見えます。
「こっちがベテルギウス(たぶん)で、あっちがリゲル(たぶん)だな」と、若干怪しいのですが、ずーっと見ていても飽きません。
星座に関しては中学校の教科書レベルのことしか知りませんが、眠気と寒さが吹っ飛ぶぐらい感動します。
わずかな時間でも立ち止まって星を眺めるのはいいものですね。
心にゆとりが生まれます。


現在、小学5年生が『分数のたし算・ひき算』を学習しています。
「分数の計算ができない大学生」という言葉が昔流行ったぐらい難しい単元ですし、きちんと理解しておかなければそれこそ大学生になっても困る単元です。

『分数のたし算・ひき算』は以下のようなステップで進みます。
? 通分してたしたりひいたりする。
? でてきた答えを帯分数になおす。
? でてきた答えを約分する。
? 帯分数同士をたしたりひいたりする。
? 3数(帯分数含む)以上をたしたりひいたりする。

やらなければならないことはたくさんあり、教える側からすれば気合が入る単元です。

でも分数が苦手な子は多いですよね。
分数が苦手な子は、どこでつまずくかというと、実は最初の『通分』でつまずいているのです。
「通分ができない」と言ってしまうと語弊があると思いますので、「最小公倍数で通分できない」と言った方がいいかもしれません。
確かに、例えば「1/6+1/8」という計算を「8/48+6/48」とやっても「4/24+3/24」とやっても最終的な答えは同じになりますが、「4/24+3/24」とやった子の方が早く計算できますし、数字が小さい・最後に約分をせずに済む分ミスが少なくなります。
それになにより最小公倍数を見つける努力をすることで頭の回転が良くなります。

また、最小公倍数が見つからない、見つけようとしない子は『約分』でも苦労します。
例えば「20/30」の約分。
単純に0を取る(10で割る)だけですから、早い子ならば一瞬で「2/3」となるのですが、苦手な子は、まず2で割って「10/15」(※次に5で割れることに気付かずにここで終了する子も多い!)
次に5で割ってやっと「2/3」が出るのです。
苦手な子が「2/3」にたどり着くまでに、一瞬で終わった子はおそらく、10問も20問も先に進んでいることでしょう。
(この差が後々学力差となる!)

『約分・通分』が苦手な子は、普段『暗算』で計算をしていないのが原因かと思います。
『筆算』を知ってしまうと、『暗算』でやるよりも楽(頭を使わない)なので、なんでもかんでも『筆算』でしてしまって、『暗算』をしなくなります。
「32×2」も筆算、「24×200」も筆算、「45÷10」も筆算・・・
やはり普段から『暗算』で計算する習慣がないと『約分・通分』がぱっとできません。

確かめで『筆算』を使うのはいいかと思うのですが、普段は多少無理してでも『暗算』で計算した方が分数を含めて、数字に強くなれます。
たくさん『暗算』で計算練習をしましょう。