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啓新セミナー

[2021年11月8日]

自力で解けるまで繰り返す

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

昨日の日曜日で、中学生の『定期テスト直前対策講座』が終わりました。
1日3時間。中には弁当持ちで6時間もがんばる子もいました。
お疲れ様です。
このがんばりが結果に結びつくといいですね。

すでにテストが終わった学校の子達に内容を聞くと、やはり数学が難しかったようで・・・
特に3年生はどの学校も難しかったようです。
3年生の今回の数学の範囲は、『2次方程式』、『2乗に比例する関数』、『相似』。
教えている側からすれば、「問題のパターンが決まっているじゃん!」と思ってしまう単元ですので、授業で扱った問題ばかり出題されたようなのですが・・・
でも解けなかったようです。
やったことがある問題ばかりなのになぜ解けなかったのか?
その原因は「自力で解けるまで繰り返す」ことにあると思います。

今さらながらかもしれませんが、『わかること』と『できること』は違います。
説明を聞いたり解説を読んだりして理解できればそれで点数に結びつく教科もありますが、数学や理科の計算問題などはわかった後に「自力で解けるまで繰り返す」ことをしなければ点数に結びつかないのです。

この「自力で解けるまで繰り返す」をどこまで根気よく丁寧にやったかで数学の力が決まってきます。
おそらく、そこまで繰り返し解かなくても、学校の定期テストぐらいなら問題ない子もいると思うのですが、これが実力テストや統一模試、高校入試になるとまったく歯が立たなくなってしまいます。

定期テストでは1度解いた問題がそのまま、あるいは、数字を変えて出題されますので、「1回やったことがある」程度でも解けてしまうのですが、実力テストや統一模試、高校入試になると、大げさかもしれませんが、まったく見たことがない問題が出題されるのです。

もちろん、「自力で解けるまで繰り返す」ことをきっちりやった子にとっても「見たことがない問題」というのは一緒なのですが、徹底的に繰り返すことによって、その問題の解き方、本質みたいなものがきちんと身に付いて、初めて見る問題にもちゃんと対応できるようになるのです。

数学は、Aという知識とBという知識を使ってCという問題を解くようなイメージです。
もちろん、知識は多ければ多いほどいろいろな問題に対応できるのですが、1つ1つを深く理解することも大事です。

1つ1つを深く理解するには「自力で解けるまで繰り返す」こと。
もっと言えば、自力で解けた問題を人に説明できるようにすることです。
ほんとうにわかっていなければ、人に説明なんかできませんよね。