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啓新セミナー

[2021年11月15日]

縮尺

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

中学生の定期テスト対策が終わり、昨日の日曜日は久しぶりのお休みで、しかも息子が日・月休みでしたので、家族3人で温泉旅行へ。
考えてみれば、夏休みもどこにも行かなかったので、ほんとうに久しぶりの旅行。
(『行かなかった』というよりは台風の影響で『行けなかった』というのが正しい・・・)
今日の夜に授業がありますので、家から1時間くらいの近場へ行ったのですが、それでもゆっくり温泉を満喫することができました。
今回は驚いた?ことに、大谷家の旅行にしては珍しく天気が良かった(今日は雨が降っていますが・・・)ので、観光も楽しむことができました。
定期的にウォーキングはしていますが、旅先で知らない土地を歩くのはいいものですね。
このままコロナが落ち着いて、今度はもっと遠くへ行ってみたいですね。


現在、小学6年生が『拡大・縮小』を学習しています。
ほとんどの子が、拡大図・縮図を描いたり、対応する辺の長さや角度を求めたりするのは問題なくこなせるのですが、『縮尺』になると止まってしまいます。
『縮尺』なんて、小学生にとってはまったく馴染みのない単元。
何のことやら、全然イメージできないのでしょうね。

例えば、縮尺が1/25000で、
 ?「地図上の長さを求めよ」ならば、小さくするので、25000で割ればよい。
 ?「実際の長さを求めよ」ならば、大きくするので、25000をかければよい。
だけなのですが、これがなかなか理解できない!

具体的な問題でやってみますと・・・
「縮尺が1/25000の地図があります。実際に2?ある長さは、この地図では、何?で表されていますか。」という問題。

「地図上の長さを求めるので、25000で割ればよい。だから、2÷25000 を計算すればよい。」とやったら・・・ですね。
最初に、2?を?になおさなければいけません。
ポイントは、?を?に直せるかどうか?
この問題を子どもたちにやらせると、いきなり?を?に直そうとして、0が多かったり足りなかったりします。
こうゆうときは、?と?の間に、mを挟んでやればいいのです。
 1?=1000m
 1m=100?
だから、1?=100000? 、つまり、0を5個つければいいのです。

<解答> 2?=200000?
     200000?÷25000=200÷25=8   8?
となるのです。

子どもたちは、「?を?になおす前に、まずはmになおす」のように、直接答えが出にくい場合は、間に何かを挟んで考えるということができません。

他にも、「分速200mの速さで15分かかる道のりを、分速300mで進んだら何分かかりますか?」という問題も同じです。
問題文の前半「分速200mの速さで15分かかる道のり」から『道のり』を求めなければ答はでません。

学年が上がれば上がるほど、問題文に出てくる数字を単純に足したり、ひいたり、かけたり、わったりすするだけでは答えがでません。
「最初に〇〇を求める・してみる」「わからないものを□に置き換える」というようなことをしなければならないのです。
(もちろん、図や表をかいて整理してから考えることも忘れてはいけません!)
「間に何か挟む」という考え方を身に付けると、難しい問題にも対応できます。
がんばって身に付けましょう!