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啓新セミナー

[2021年11月29日]

1つのかたまり

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週は大荒れの1週間でしたね。
雨風共に凄まじくて『古民家』の我が家は、家中の窓が閉まっているにもかかわらず、カーテンが揺れていました。
昼間の暖かいときに顔を出していたクワガタたちも、寒くなったせいか土の中に潜ったきり出てこなくなりました。
やはり冬なのですね。


中学生の定期テスト対策が終わり、昨日の日曜日は高校生の定期テスト対策を行いました。
人数は多くないのですが、学校も学年もバラバラなので、単元もバラバラ。
図形の性質、順列・組み合わせ、三角比、データの分析、指数関数・対数関数、微分法、・・・
当塾に来ている高校生は、数学が苦手な子が多いので、たくさん質問がでるのですが、全員が共通して苦手とするのが『ひき算』。
「高校生が『ひき算』?」って思われかもしれませんが、『ひき算』を間違える中高生は多い!
『繰り下がり』もそうですが、特に『代入したものをひく計算』を間違える子が多い!!
『代入したものをひく計算』を間違える子のほとんどが、代入したものに(カッコ)をつけない、つまり、代入したものを『1つのかたまり』とみなしていないのが原因なのです。
この『1つのかたまり』とみなすことは、高校生に限らず、中学生、小学生も苦手です。
例えば次のような問題。
 「1000円で1個100円のおかしを2個と1個150円のおかしを3個買ったときのおつりを求める式は?」
ほとんどの子が
 「1000−100×2+150×3」
とかいてしまいます。
(でも答えはなぜか『350円』になってしまいます)
「100×2+150×3」が『1つのかたまり』ということを理解はしているのでしょうが、式で表すことができないのです。
これを単なる(カッコ)の付け忘れ、すなわち、『うっかりミス』で片付けてしまうと、将来、『ひき算ができない』高校生になってしまうのです。

たかが(カッコ)。されど(カッコ)です。
(カッコ)のついた計算(計算のじゅんじょ)は4年生で習います。
教科書のページはそれほど多くなく、学校の授業もけっこうサラッと終わってしまうようですが、ここはきちんと『1つのかたまり』というのを押さえるためにも、しっかり指導しなければいけませんね。
(カッコ)に限らず基礎・基本を大事にしましょう。