[2022年2月28日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先週は、通常授業をお休みして、中3受検生のための『高校入試直前対策講座』を行いました。
寒い中、長時間、最後の最後までがんばりました。1週間お疲れ様です!
今週はいよいよ本番。
今さらジタバタしてもしょうがないですからね。ある意味開き直って、「入試を楽しむ!」くらいの楽な気持ちで臨んでください。
色々心配なことがたくさんあった子たちでしたが、先週の授業を見ていますと、「ちゃんとやっているんだな」と思えることがたくさんありました。
例えば数学の三角形の面積を求める問題。
今までなら、「底辺×高さ÷2」で求められなかったら、ただ固まっているだけだった子が、「底辺×高さ÷2」でだめだったら、「四角形(長方形)で囲って余分な三角形を引く」方法でチャレンジして、正解していました!
数学の問題というのは、「Aという解き方がダメだったら、Bという解き方」、「Bという解き方がダメだったらCという解き方」、「Cという解き方がダメだったら・・・」というように、頭の中にいつくもの引き出し(知識)がなければ解けません。
そして、その引き出し(知識)を与えるのが我々講師の仕事。
ただ、与えるのは簡単なのですが、問題はそれを受け取る側(子どもたち)の方です。
それは、まじめな子は受け取りやすいとか、まじめでない子は受け取りにくいということではなく、たくさん勉強して、たくさん壁にぶつかって、たくさん悩んだ経験がないと、与えても吸収されない(響かない)ということなのです。
悩んだ経験がない子にいくら懇々と説明しても、リニアのように、右から左へ一瞬で通過してしまうだけなのです。
先ほどの「四角形(長方形)で囲って余分な三角形を引く」方法でチャレンジした子に、「関数の問題で、三角形をx軸またはy軸に平行な線分で分割して求める方法もある」と説明すると、すごく感心していました。
(おそらく何も勉強していない子に、同じような話をしても「あーそうなんですか。(だからどうした?)」って感じでしょう)
数学に限ったことではないですが、知識というかテクニックが生きてくるのは、「たくさん勉強していること」が大前提です。
中3受検生を直接指導するのは終わりました。
あと我々にできることは『祈る』ことのみ。
今週は最後の『合格祈願』に行ってきたいと思います。