[2022年6月24日]
今週は毎日本当に暑いですね。梅雨入りして間もなく、何だか毎日ジメジメしている中、この暑さ!まだ暑さに慣れていないせいか、一日が終わるとぐったりです。今日は気温が33度まで上がる予想とのこと、今はまだ涼しいですが、ここから上がるのでしょうか?梅雨の時季の気温上昇日は熱中症になりやすいそうです。水分補給・栄養補給をしっかりして、体調を崩さないよう過ごしたいものです。皆様もお体大切にお過ごしくださいね。
毎年この時季になると、庭の梅が実をつけ、「梅ジュース」を作るのが恒例となっていました。昨年は豊作だったので、梅ジュースだけでなく梅干しづくりにも初挑戦しました。梅干しづくりは予想以上に面倒で手がかかりましたが、手をかけた割には出来具合はイマイチ…。今年は梅ジュースだけにしようと思っていたのですが、昨年の豊作はどこにいったのやら、今年は実が全くつきませんでした。思い起こせば春先、梅の花が例年より少なく感じがしていたのですが、さほど気にも留めず過ごしていました。花が咲かなければ実がつかないのは当たり前ですね。大して梅の木に手もかけずほったらかし〜の状態でしたので、当然と言えば当然の結果です。何事も何かを「育てる」というのは手をかけなければいけないということだと、実感しました。
今週から個人面談を行っております。保護者の皆様には暑い中、またお忙しい中お越しいただきまして本当にありがとうございます。年に3回、面談を行っておりますが、ご家庭でのお子さんのご様子や保護者の方のお考えをお聞かせ頂けるのは本当にありがたいと思っております。伺ったお話を今後の指導にしっかり活かしていきたいと思います。
面談の中でよく保護者の方からお子さんの「語彙力」に関するご相談を頂く機会が多くあります。教室では、低学年のうちからの語彙力強化のため、「ことばの学校」という読書講座を行っており、殆どの小学生が受講しています。授業で取り組んだテキストをご家庭に持ち帰ったのを保護者の方がご覧になられると、思ってもみないような言葉の意味を知らなかったことに驚かれる方が多くいらっしゃいます。
小学生低学年では、日々の生活の中で必ず目にしているような道具の名前や、一般的によく目にする植物や動物の名前がわからないとうことが多々あります。子ども達が「知らない」ということが多いのが、「しゃもじ」や「おたま」、「すいせん」や「鶴」などです。花の名前や鳥の名前はいざ知らず、しゃもじ・おたまは日常的によく目にし、子ども達もどんな時に使うかは知っているのですが、その名前までは知らなかったようです。また、「垣根」とか「あぜみち」などは中学生でも知らない子が結構います。普段、日常的に使用するものほど、大人はわざわざ教えなくても、「それぐらいは知っているでしょう」と思いがちですが、意外とそうではないことが多々あります。
以前、ある塾の先生が書かれているブログで、
「社会が苦手な子に教科書を読ませ、意味のわからない言葉にマーカーを入れさせたら、1ページの中の半分ぐらいが塗りつぶされていた。教科書に書かれている『ことば』が理解できていなければ、社会の問題を解くなんて無理な話だと思った。」
という記事を読んだことがあります。実際にマーカーが入った教科書の画像を見ると、全ての行の2・3か所にマーカーが入っていました。そんな状態であれば、その子にとってその教科書は、もはや外国語と変わらないのでは?という状況です。
理科や社会の得点が伸び悩むと、教科書の内容が理解できていることが前提で、「学習の仕方がわかってないのでは?」もしくは、「学習の仕方が悪いのでは?」と思われる保護者の方が多くいらっしゃいますが、そもそも教科書に書かれていることが理解できているか?をまずは確認されると良いと思います。実際に、中3生の理社の授業の中で、各単元のポイントとなる言葉でないような言葉の意味を尋ねてくる生徒は少なくありません。
「これぐらいは知っているだろう」、「教科書ぐらいは意味がわかっているだろう」がイマドキの子ども達には通用しない時代です。テストの得点の良し悪しだけでは、その子の語彙力を判断することは難しく、算数や数学が苦手な子でも計算力ではなく語彙力が足りないことが苦手の原因であることが多くあります。
「語彙力の強化」というのは本当に大切です。こちらが思ってもみないような言葉の意味を尋ねる子ども達をみて、「もしかして、普段何気なく話していることを正確に理解できていないかも?」とさえ思ってしまいます。何度も同じことを注意しても繰り返すーもしかしたら「注意している言葉の意味」が理解できていないかも???