[2022年7月4日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先週誕生日を迎え、めでたく?50歳の大台に乗りました。
50歳と言えば、心地よいジャズが流れるバーで、ロックグラスを傾けているようなジェントルマンを想像していましたが、現実はクワガタたちがカサカサ動き回る中で、グラスにマジックで「1日ここまで!」という線を引いてお酒を飲んでいる日々です。
ものすごいギャップですね。
でもジェントルマンにはなれませんでしたが、自分のやりたいようにやり、大好きな家族とよく勉強する?子どもたちに囲まれて、毎日とても有意義な日々を過ごすことができています。
この上ない幸せですね。
60歳の誕生日を迎えるときも、このような幸せを感じられるように、1日1日を大事に、精一杯がんばっていこうと思います。
現在、小学6年生が『分数のわり算』を学習しています。
分数のわり算の計算は問題ないのですが、みんな『文章題』に苦戦しています。
「時速40?の速さで45分進んだときの道のりは?」
「3/4mの重さが8/5?である鉄の棒の、1/2mの重さは?」などなど。
速さも割合も5年生で学習していますので、新しい単元ではないのですが、ほとんどの子が手も足も出ないですね。
苦戦する原因は、「公式が直接使えない」こと。
5年生では、【道のり=速さ×時間】【割合=くべられる量÷もとにする量】等の公式で求まる問題しか習っていませんでしたので、上記のような問題になると何をしていいのかわからずに止まってしまうのです。
算数・数学で一番大事になるのは、『単位量あたりの大きさ』と『比例の関係』です。
この2つをきちんと理解していないと、いくら公式を覚えても使いこなすことはできないのです。
時速40?の速さということは、1時間(60分間)あたりに40?進むこと。
ということは、45分間では、45÷60=3/4倍(比例の関係)なので、40×3/4を計算して、30?。
また、1/2mは3/4mの 1/2÷3/4=2/3倍なので、重さは、8/5×2/3を計算して、16/15? となるのです。
子どもたちにはこれを『田』の字の表をかいて説明しているのですが、「公式で手っ取り早く!」と思っている子にはなかなか受け入れられないようです。
小学生に限ったことではないですが、公式はただ覚えただけでは使えるようになりません。
きちんと本質を理解しなければ、いろいろな応用問題に対応することはできないのです。
最初は頭がこんがらがってしまうかもしれませんが、ゆっくりじっくり時間をかけて理解してください。
今きちんと理解してしまえば、今後楽になります。