[2022年7月11日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
昨日の日曜日は、中3生の『新潟県統一模試』を行った後で、家族そろって参議院選挙へ。
安倍元総理が銃撃されるというショッキングな事件のあとの参議院選挙でしたが、今回も高校生らしき姿が見え、とても感心しました。
誰に投票したらいいか、どの党に投票したらいいか、おそらくよくわからずに投票したかと思うのですが、それでも棄権せずに投票する(参加する)ことが大事かと思います。
選挙に行けば、自分が投票した人、党がどうなったかが気になり、新聞やニュースを見るようになり、ますます政治に興味を持ってくれることと思います。
選挙年齢の引き下げはとても良いことですね。
算数・数学の授業をしていますと、文章が正確に読めていない子が多いなあという気がします。
先日もある小学生が、
「・・・のとき、〇〇は××より何円安いですか?」
という文章題を解いていて、解答欄を見ると、『はい』と書いてありました。
おそらくこの子は、この問題が「安いかどうか?」を聞いている問題だと認識したのでしょう。
たしかに「安いかどうか?」を問われれば、『はい』か『いいえ』と答えるのは当然ですが・・・
『何円』という言葉の意味が分からないのか? それとも目に入らないのか?
このような間違いは中学生にもあります。
数学の問題ではないのですが、
「・・・ 力がはたらかないと、物体の速さが変わらないので、( )運動になる。 ・・・」
という理科の穴埋め問題で、ある生徒が、『静止する』と書いていました。
おそらく、力がはたらかない=静止する と考えたのだと思うのですが、『静止する』では( )の後ろの『運動になる』に続かないですよね。
「『静止する運動』ってどういうこと?」になってしまいます。
(ちなみに、正解は『等速直線』です)
算数・数学が苦手な子が多いですが、根本は『問題文が読めない・読まない』『問題文の意味がわからない・わかろうとしない』ことが原因かと思います。
文章の構成、つながりなどをきちんと深く考えながら問題文を読めば、先ほどのようなおかしな解答にはならないと思うのです。
もちろん、文章が正しく読める=正解できる という訳ではありません。
正解できるかどうかは、「考え方」「解き方」の問題になりますので、ここでやっと我々講師の出番となるのです。
『問題文をきちんと読む』って、簡単そうでなかなかできません。
中学生の定期テストの振り返りを見ても、多くの子が「きちんと問題文を読めばよかった・・・」ということを書いています。
我々大人にしてみれば、「問題文を読まないで問題を解いているの?」と思ってしまいますが、きちんと問題文を読んでいる、読めている子の方が少ないのが現状です。
問題文をきちんと読まない、読めない原因は、小学校の学習にあります。
小学校の算数の授業で、例えば『かけ算』の授業をしているとすると、問題文がどんなに長くても、難しくても、文章中に出てくる2つの数字をかけ算すれば正解できるのです。
問題文の意味なんか考える必要はありません。
(これが4年生ぐらいになると、問題文の意味を考えなければ解けないようになるので、皆さん苦労するのです)
このような数字を拾うだけの読み方(解き方)が身に付いてしまうと、深く読むことがめんどうで、やろうとしなくなり、結果、算数・数学がわからなくなるのです。
これから長い夏休みが始まります。
特に算数が苦手な小学生の皆さんは、毎日国語の読解問題を解いて、問題文を深く読んで、内容をきちんと理解する練習をしてください。
本屋さんへ行くと、「1日5分でできる読解問題」みたいなワーク(ドリル)が売られていますので、それを活用してください。
また、もし現学年のワーク(ドリル)が難しそうでしたら、1つか2つ下の学年のものでも大丈夫です。
(もちろん、算数の勉強も同時進行でがんばりましょう)