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啓新セミナー

[2022年9月9日]

志望校選択

こんにちは。金曜日のブログ担当の大谷 詠子です。

定期テストも終わり、ボチボチと答案返却が始まりました。夏の成果やいかに???とドキドキする毎日です。現在、提出してもらった答案用紙をチェックしどんな問題が出されたか?どんな問題が出来たOR出来なかったか?をチェックしています。現在、4つの中学からの塾生さんがきていらっしゃるので、学校による出題傾向の違いや難易度の違いなども確認しながら答案用紙とにらめっこしている日々です。

定期テストは、学校や教科によって、難易度・平均点の差が大きく、一概に80点だからOK,60点だからダメという訳ではありません。時によってはある教科の平均点が40点前後となる非常に難度の高いテストのこともあります。(実際に今回のテストでもそのような教科がありました)得点だけを見るのでなく、どれぐらいの難易度であったか?平均点との差はどれぐらいか?などを鑑みて、今後の指導内容を検討していきたいと思います。

そろそろ中学3年生さんの志望校選びが本格化します。今回の定期テストの結果から前期の内申点が出されるので、「何となく行きたい」志望校から、現状の学力とのギャップ、内申の状況、実際の取り組み状況などなど様々な角度からシビアに絞り込み、本気で狙っていく、または狙える志望校選びをしていかなければいけません。

子ども達の様子を見ていて、私立高校を第一志望校にしている生徒さんの学習状況がとても気になっています。公立高校と違い、英語・数学・国語の3教科型の入試となるため、公立高校を第一志望にしている子と比べ、理科・社会に学習の取り組みが甘い子が多く見られます。

授業内で、入試科目ではないからといって理科・社会の学習を疎かにすると、国語や英語などで大きく響くということをよく話しています。何故かと言うと、英語や国語の長文問題では、理科や社会で学習した内容をベースとした論説文が出題されることが多くあるからです。地理や歴史、理科で学習する様々な現象などや社会的に問題となっている事柄がテーマとなっている文章が出題されることは非常に多くあります。

英語の長文であれば、当然のことながら英語の単語力や構文力、文法力が必要ですが、そうした理科・社会に関する話題の場合は、多少英単語がわからなくても、理科・社会の知識があれば、わからない部分を補う助けとなります。実際に中学2年生の英語の教科書に出てくる文章の中に、理科的要素を含んだ文章もあるぐらいです。私自身も、日々の自分の学習の中で、長文を読んでいると、「ああ、あの歴史的事実に関する内容だから、この部分はこういう内容だな」ということがよくあります。

最近の入試では、「教科横断型」の問題が出題される傾向があります。試験のある・ないに関係なく、高校入試においては現在学習している5教科をきちんとバランスよく取り組むことが必須です。高校入試まで残り半年となりました。私立入試までは5か月弱。どこまで必死に志望校に対して向かっていけるか?が「行きたい高校」から「行ける高校」へ変えていける唯一の手立てです。

公立・私立いずれにしても自分の志望校に合格するために、入試教科に関係なくどの教科の学習にも真摯に向き合ってもらいたいと思います。