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啓新セミナー

[2022年9月12日]

公式に頼りすぎない

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

昨日の日曜日は、『マンホールカード』を求めて小千谷、さらに、清津峡へ。
「何をそんなに必死になって?」と思われるかもしれませんが、一度集め出すとこれがおもしろい! 何がなんでもコンプリートしたくなります。
昨日は4枚GET!
さらに、カードだけではなく、本物の『カラーマンホール蓋』を探しに街中を駆け巡りました。

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親子で協力して何か成し遂げるのは良いものですね。
それに、行く先々で観光もできるので、一石二鳥です。
清津峡では、映えスポットで写真を撮るだけでなく、清津峡の誕生や清津峡を形成している『柱状節理』についても学ぶことができ、とても充実した休みを過ごすことができました。

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村上方面等、まだ攻めなければならないポイントがありますので、しっかり下調べをして臨みたいと思います。


現在、小学5年生が『速さ』を学習します。
『速さ』は小学算数で1、2位を争うぐらい重要な単元!
でも『速さ』は、み・は・じ(または、は・じ・き)の公式 
 ↓
 道のり=速さ×時間、速さ=道のり÷時間、時間=道のり÷速さ

を使いこなすことに重点が置かれがちですが、個人的には『速さ』を『単位量あたりの大きさ』として捉えることが大切だと思っています。
『単位量あたりの大きさ』として捉えるというのは、例えば、『分速60mの速さ』を『1分間に60m進む速さ』と捉えるのです。
そうすれば、「分速60mの速さで30分間進んだときの道のりは?」という問題も、「1分間で60m進むのだから、30分間ではその30倍進む。つまりかけ算をすればいいんだ!」となるのです。

また、「分速300mの速さは、時速何?の速さですか?」という単位を変換する問題も、「1分間で300m進むのだから、1時間(=60分)ではその60倍すればいいんだ!」と考えることができるのです。
これを公式のみに頼ってしまうと・・・
「『速さ』から『速さ』を求める公式なんかない!」となってしまいます。
(注)300×60=18000 となり、これは時速18000mのことですので、1?=1000m を使って、時速18? と直さなければいけません。

単位の変換問題は、教科書にも載っている『田』の字の表をかいて考えれば、けっこうあっさり解けてしまうのですが、これをめんどくさがる子はかなり苦戦しています。
表や図をかいて考えることは、単位の変換問題に限った話ではありません。
4年生までは、表や図をかかなくても頭の中でどういう式を作ればいいかパッとひらめくのですが、5年生にもなると、頭の中だけでは処理しきれなくなるのです。

また、『速さ』を『単に量あたりの大きさ』して捉える訓練をきちんとしておけば、中学生になって、「距離(道のり)の求め方って、かけるんでしたっけ? 割るんでしたっけ?」などというその場しのぎの(次につながらない)質問をせずに済みます。

算数・数学は『いかに公式を使いこなせるか』が大事な教科だと思われがちですが、知識として定着させる、きちんと使いこなせるようにするために、その『公式』がどのような過程・根拠で導き出されたのかを大切にしてほしいですし、逆に「なんでこの公式になるの?」と疑問に思ってほしいですね。