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啓新セミナー

[2022年9月23日]

手ごわい関係代名詞

こんにちは。金曜日のブログ担当の大谷 詠子です。

今週は台風14号に始まり、週末は15号と台風に悩まされる1週間ですね。14号は新潟直撃ということで、どうなることか?と不安でしたね。台風前日は網戸を外したり、飛びそうなものをしまったりと(主人だけが)大忙しでした。台風一過は一気に涼しくなり、服を出したり厚手の布団を出したりと慌ただしい日々でした。台風前後の気圧の変化や、急激な気温変化で体調管理が難しい毎日ですが、どうぞ皆様もお体を大切にお過ごしください。

今日は秋分ということで、ここからどんどん昼の時間が短くなってきますね。「秋の日はつるべ落とし」なんて言う言葉がありますが、イマドキの小中学生には「つるべ落とし」なんて言葉は「???」でしょうね。日が早く沈むようになり「お家時間」が増えるこれからの季節、子ども達には学習に励んでもらいたい!!と心から願っています。

以前のブログにも書きましたが、この秋に学習する単元は、一気に難度が上がってきます。特に中学2・3年生の英語では、中2で「文型」、中3で「関係代名詞」と、学習する側も指導する側も一筋縄ではいかない大変さがある単元です。今までのように『感覚』だけでは問題を解くのが難しくなり、『論理』が必要になってきます。

単語を並べ替える『整序問題』でも、今までは語数もそれほど多くなく『感覚』でも解けていた子も関係代名詞が含まれてくると、途端に手が止まってしまいます。実際に、昨日の授業時にも、今まで英語ではそれほど苦労をしてこなかった生徒が、かなり四苦八苦していました。

『整序問題』は、それを解くためのセオリーがあります。基本的にはもともと1つの英文だったものをバラバラにしたものを再構築する問題ですから、そのバラバラになったまとまりを固めていかなければいけません。熟語のまとまりだったり、修飾語のまとまりだったりを意識していく必要があります。そこには必ず『論理』が必要です。

(  )の中の単語の品詞を考え、何がS(主語)でV(述語)になるか?この前置詞はどの名詞とセットになるか?など、英文法の基本構造・構文等の知識が求められます。特に関係代名詞がからんでくると、「ことばの係り受け」の関係がわからないといけませんから、当然ながら国文法の知識も求められます。

授業の中では、「なぜこの単語の後ろにこの語を置いたのか?」というように、「なぜ」を大切にしています。「なぜそのような語順になるのか?」という『論理』がしっかりしていないと、高校入学後もとても苦労することになるからです。普段の生活で日本語を話すことに苦労していない人が、必ずしも国文法の問題が完璧である訳ではありません。ですから、言語における文法問題というのは『感覚』では太刀打ちできないのは当たり前のことです。

啓新セミナーの小学生英語では「中学準備 文法コース」があります。中学で使用する教科書を用いて、中学生と同じテキストで同じように文法指導をするコースです。正直言って、子ども達は大して楽しそうにはしていません。どちらかと言えば、苦労しながら勉強しています。英会話全盛期のこの時代に逆行するかのような授業かもしれませんが、小学生の子ども達を長い目で見て、その先に待っている中学での授業や高校入試、さらには高校での授業を考え『論理』を指導していくことが大切であると思い指導しています。

学習において『論理』は一つの「武器」と言えるかと思います。その「武器」を一つでも多く手に入れられる―そんな指導をこれからもしていきたいと思います。