[2022年10月7日]
こんにちは、金曜日のブログ担当の大谷詠子です。
一気に寒くなり、昨日、大慌てで衣替えをしました。皆様のご家庭ではいかがですか?衣替えと言っても、取り敢えず息子のものを入れかえ、自分の厚手のパジャマなどちょっとしたものを出しただけなのですが…。息子の服を引っ張り出してきて、またまた大慌てです。サイズが合わない!!こんな風に急に季節が進むと本当に色々と大変です。これだけ一気に寒くなると体調も崩しやすくなります。皆様、どうぞお体を大切にお過ごしくださいね。
今週の日曜日に中学3年生の模試がありました。その際、子ども達に、入試までの日数と今後の学習計画について話をしました。まだまだ、どの子も入試にたいして、『必死な様子」とはほど遠い様子。私立高校入試まで4か月、公立高校入試まで5か月と、どんどん入試が迫ってきている割にはどの子も、のほほ〜んとした様子で、私たちだけでなく保護者の方も心配に思われていると思います。
時間の感覚というのは不思議なもので、大人と子どもでは大きく違うようですね。私たち大人にとっては、高校入試というものを既に通り過ぎ、入試までの期間を経験してきているので、残り4か月・5か月という日数がいかに短いものかと体感出来ていますが、子ども達にとっては未知なる期間で、先は遠く、まだまだ時間があるように感じているのでしょうね。これは、私たちがどこか見知らぬ土地に出かけると、行きは長く感じるのに、帰りはあっという間に感じるのと似たような感覚なのかもしれません。
この時間の感覚の差を埋めることは難しいですね。大人になると「カウントダウン」という感覚は日常生活に必須です。仕事でも家事でも「残り何分」ということを意識して行動しなければいけない事が多いからでしょうか。ですが、子ども達は「カウントダウン」をして行動することより、「カウントアップ」して生活することが多いのではないでしょうか。
小学生ぐらいの子どもは、「宿題しようね」と言うと、「あとで」という返答を返すことが多くあります。大人からすると、今の時刻から寝るまでの時刻を考え、その間に夕食を食べ、お風呂に入り…と諸々の行動を考えると「あとで」ではなく「今」しないと時間が無くなることが目に見えているので、「宿題を先にしよう」と声をかけているのですが、子ども達にすると、まだまだ時間はたっぷりあるという感覚なのでしょうね。
これは、小学生に限らず中学生でもよくあることですね。中学生になれば、部活などで帰宅するのが6時過ぎになることが多いかと思います。小学生と同様に「あとで」をしていれば、どんどん学習開始時刻が遅くなり、どんどん寝る時間も遅くなり…と悪循環につながります。
中学生でも高校生でも、いわんや小学生でも、遅い時間からする学習は非常に効率が悪く、学力向上につながりにくくなります。学習は〇時間したからといって必ず学力につながるわけではありません。いつするのか?も学力向上には非常に大きく影響します。ましてや、時間がないから…ということで学習時間を削っていけば学力が付かないのは当然の結果です。
日々の生活であれば寝るまでの「残り時間」を、受検生であれば入試までの「残り時間」を明確にし、どのように過ごすか?を考えることが大切です。5か月後に入試、では4か月後にはどのような状態になっているべきか?3か月後までに何をしておくべきか?2か月後は?1か月後は?今週末までには?というように、「カウントダウン」していけるような日程表を書き出し、家の中の見える所に貼る、というような工夫が必要です。
時間の感覚というものを身につけさせるのはなかなか難しいものです。だからこそ、「残り時間」を意識できるように、日々目に留まりやすいカレンダーなどに書き込み「見える化」をすることが良いのではないでしょうか?