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啓新セミナー

[2022年10月21日]

No pain, No gain

こんにちは、金曜日のブログ担当の大谷詠子です。

毎日寒いですね。ここ数日は布団から出るのに相当な気合を入れています。気付けば10月も下旬、冬がそこまで来ている…という時季ですね。日中は秋晴れが続き気持ちが良いですね。昼夜の寒暖差が大きいので体調管理をしっかりして過ごしたいですね。

各中学校の定期テスト範囲が出始め、子ども達も少しずつ「定期テストモード」となってきました。明日からは定期テスト対策の特別授業も始まります。ここから約3週間、テストに向けて子ども達と一緒に頑張っていきたいと思います。

中学生のテスト対策も大切なのですが、大学入試共通テストまでも約3か月。高3生も大詰めを迎えています。模試の結果とにらめっこしながら、ここから何をどう詰めていくか?を試行錯誤する毎日です。高校入試と比べ試験科目も多く、試験時間も長いので、学力とともに集中力も必要です。

今年から、高校生の古典も指導しているので英語・古典、それぞれの戦略を練っていく必要があります。英語では、リスニング演習・文法事項の復習・文章読解、古典では古文の文章読解・漢文の句法復習&問題演習と、もともと授業時間の長い啓新セミナーではありますが、どれだけ時間があっても足りないというのが現状です。より、中身の濃い授業となるよう研究を重ねる毎日です。

高校生の古典で手を焼くのが「漢文」の指導です。
漢文は当然ながら「漢字」ばかりの文章です。読解するには、漢文の句法や古典文法の知識が必要ですが、小中学校での「漢字学習」が土台となるのは間違いありません。1つ1つの漢字が持つ意味、熟語の意味などをきちんと習得しておくことで、高校での漢文学習の下地が出来ます。

小学生さんの漢字練習で、ノートいっぱいに何回も新出漢字を書いたり、ドリルに出てくる熟語を書いたりしている姿をよく見ます。そのように、新しく学習した漢字を「書いて覚える」ということはもちろん大切なのですが、漢字は1文字1文字に意味があり、それぞれの意味が重なって熟語を構成しています。ですから、ただ「文字の形」と「読み方」だけをひたすら書いて覚えていても、覚えた漢字を確実に使えるようにするのは難しいかと思います。

漢字学習において、「文字本来の意味を理解すること」が必要不可欠です。単漢字(1文字だけの漢字)の意味はもちろんのこと、熟語の意味や用法までを理解したうえでの漢字トレーニングをすることが望ましいと思います。

これは、中学生の漢字練習でも同様です。夏期講習以降、入試対策問題集を使って中3生さんには漢字練習を宿題に出しています。今年は、問題集対応の解答用冊子を作成し、解答を書くだけでなく、意味の分からなかった言葉の意味調べを記入する欄も設けました。意味調べは手間がかかりますが、意味が分からない言葉を何度練習しても、書けるようにも使えるようにもなりません。きちんと意味を理解して学習していくことが、その先にある「漢文」の学習に必ず生きてきます。

学習は"No pain, No gain"「痛み無くして、得るものなし」つまり「労力無くして、得るものなし」です。どの教科の学習においても、地道な取り組みが「結果」をうみます。単なる「手の運動」のような学習だけはしないようにしてもらいたいと思います。