パソコン版を見る

啓新セミナー

[2022年10月24日]

深く読む

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週は、暑くもなく、寒すぎもせず、過ごしやすい1週間でしたね。
日課のウォーキングも気持ちいいものですし、自転車での買い物も快適でした。
あと1か月もすれば寒すぎる冬になってしまいますので、外で過ごせるときはしっかり過ごさないともったいないですね。

一昨日の土曜日から中学生対象の『定期テスト直前対策講座』が始まりました。
朝早くからお疲れ様でした。
問題を解いている子どもたちの様子を見ていると、「問題文をきちんと読んでいないな」という感じがします。
(テストの振り返りにあれだけ「次回は問題文をきちんと読む」と書いたにもかかわらず・・・)

子どもたちは解けなければ(わからなければ)質問をします。
私もパッと見ただけでは答えが出ない問題もありますので、内容を理解するために「点P、Qは頂点Aを同時に出発して・・・」のように声に出して問題文を読むのですが、途中で「あっ、わかりました」となることが多いのです。
何の説明もせず、ただ問題文を読んだだけわかってしまうのです。
これって結局は子どもたち自身が問題文をしっかり読んでいない、読み込んでいないということなのです。

このように、問題文を深く読まない、読めない子が年々増えているような気がします。
普段から『きちんと深く読む習慣』がなければ、テストのときだけ「問題文をきちんと読む」ことなんかできるはずがありません。
テストのときに、読み違いをする、うっかりミスをしてしまうような人は、深く読まないことが当たり前になっているかもしれません。
このように、深く読まないことが当たり前になってしまうと、文章から状況を把握する力、次の展開を予測する力などが育たなくなり、文章を速く正確に処理する力が育たなくなるのです。

「中学2年生までは、時間内にテストが終わらなかったことはなかったのに、3年生になったら時間がぜんぜん足りなくて・・・」という人は、問題の難易度云々以前に、中学3年生の文章量に対応できていないのかもしれません。
中学2年生ぐらいまでなら、問題文も短く、内容もあまり難しくないので、それほど気にすることはないのですが、3年生になると、問題文が長くなり、内容も難しくなりますので、深く読むことをしていなかった人は、『読みながら同時に内容を理解する』ことができなくなってしまっているのです。

こればかりは、教えて身に付くものではありません。
自分で何とかするしかないのです。
成績がいい子ってやはり問題文をじっくり(手を動かしながら)読んでいます。
問題量をこなすこともとても大事なことですが、まずは問題文を時間をかけて深くじっくり読む習慣を身に付けましょう。