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啓新セミナー

[2023年1月23日]

計算力と読解力

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

年末にお風呂が壊れたとき、しかたなく日帰り温泉に行ったのですが、これが気持ちいいこと、気持ちいいこと。
生き返りました。

あまりの気落ちの良さに、すっかり味を占めてしまった大谷家。
休みの日に、あちこち探して出かけるのが楽しみになっています。

家から30分圏内で探しているのですが、けっこうあるものですね。
家のお風呂と違って、大きくて、暖かくて、疲れが吹っ飛ぶような感じがしますし、何よりも、五十肩の痛みが和らぐような感じがします。
ここから、高校入試、大学入試が終わるまで、休みはないですが、ちょっとした時間を見つけては、ゆっくり温泉を楽しみたいと思います。


共通テストを解いてみたのですが、あれ? あれ? って感じで、スラスラ解けるではないですか!
今年度は、共通テストを受ける生徒がいたため、その対策として、過去問などの対策問題を解きまくっていたので、力が付いたんだなと思ったのですが、平均点が昨年よりも20点近く上がっていますので、解けて当然と言えば当然なのでしょう。

数?Aも数?Bも、センター試験に戻ったような、基礎力を問う問題になっていましたね。
色々な考え、意見があるかと思うのですが、私個人としては、教科書内容の基礎基本の定着度を問うのが共通テストであって、色々な角度から学力を測るのが個別試験(2次試験)であると思っています。

共通テストが解き易くなったと言って、喜んでばかりはいられませんね。
平均点が高くなったことで、得意な子とそうでない子との差が広がるはずです。
平均点が低かったときと同じように、早め早めの準備が必要になります。

共通テストを解くにあたって必要なのは速くて正確な『計算力』と、長い問題文を正しく理解する『読解力』です。
計算力も読解力も、小さい頃からの積み重ねで身に付くものであって、高校生になって急に身に付くものではありません。
計算力や読解力を身に付けるには、『難しい問題』『めんどくさい問題』から逃げずに丁寧に立ち向かうこと。

また、解答スピードを上げるには、ある程度は暗算で解かなければいけません。
暗算で解くためには、小さいうちから暗算で解く練習をすればいいかと思われますが、それは逆で、小中学生のうちは、途中式や図表などをきちんとかいて、「なぜそうなるのか?」をきちんと理解、証明(説明)できることが大事なのです。

筆算にしろ、文章問題にしろ、図形問題にしろ、暗算で解くということは、頭の中で正しい考え方、解き方、状況をイメージしながら解くということ。
その元となるイメージするのもがぐちゃぐちゃだったり、曖昧だったりでは正しくイメージすることはできません。
(くり上がりやくり下がりきちんと書かれていない筆算をイメージしながら暗算しても正しい答えは出ません)
暗算力を鍛えるためにも、今はきちんと書く、理解することに重点を置いて学習しましょう。

何事も急にはできません。
コツコツ積み重ねるしかないのです。
先々のことを考えて、今できること、今やらなければならないことに集中しましょう。