[2023年3月13日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
3月7日に、公立高校の入試が行われました。
受検生の皆さん、ほんとうにお疲れ様でした。
今回は、入試問題を解いた感想を・・・
(あくまでも、個人的な感想です)
<数学>
例年通りの難しい問題でした。
平均は、45〜50点ぐらいかと。
例年との違いは、証明問題を含んだ図形の問題が、独立した問題(大問)ではなく、[2]の小問集合に入ったことと、無駄に?文章が長いだけの会話形式の問題がなくなったことぐらいかと。
証明に関しては、小問集合(基礎基本問題)に入るぐらいですので、比較的解き易かったのではないでしょうか。
大問別にみていきますと・・・
[1][2]小問集合(基礎基本問題)
作図が難、箱ひげ図の問題がやや難でしたが、他は比較的解き易かったかと思います。
ここで40点は取りたいですね。
[3]関数(図形の重なりに関する問題)
変域別にyをxの式で表し、それを使って解く問題。
難しいと言えば難しいですが、統一模試を毎回きちんと受けて、きちんと間違い直しをして、定期的に解き直しをしていた人にとっては、見慣れた問題(解き易い問題)だったのではないでしょうか。
[4]規則性に関する問題
今回の入試のヤマ場。
どう考えたか? どう解いたか? よりも、いつあきらめたか? がポイントになったのではないでしょうか。
(おそらく、粘り強く考えた人は、他の問題や見直しの時間がなかったのでは?)
(1)は根性(全部書き出して)でなんとかなったかもしれませんが、(2)に関しては、手も足も出なかった人がほとんどではないでしょうか?
おそらく、翌日の新聞の模範解答を見ても、まったく意味不明だったのでは?
変な話、『捨てたもん勝ち』かと。
[5]空間図形に関する問題
複雑な形をした立体を、計算ができる三角錐や四角錐に分けて(切断して)体積を求める問題。
難しい問題ですが、これも、統一模試を毎回きちんと受けて、きちんと間違い直しをして、定期的に解き直しをしていた人にとっては、見慣れた問題だったのではないでしょうか。
<理科>
全体的に解き易かったかと思いますが、強いてポイントを上げれば『計算問題』の出来不出来が得点差になるのではないでしょうか。
でも『中学校の理科の計算問題』といっても、小学校で習った『割合』がきちんとできたかどうかで決まったような問題ばかりだったように思われます。
「100gの水に32g溶ける硝酸カリウムが、300gの水には何g溶けるのか?」
「濃度が5%の食塩水を40gつくるには、何gの水に何gの食塩を溶かせばいいか?」
「太陽が透明半球を6時間で12?動くとき、5.5?動くには何時間何分かかる?」
・・・
『割合』や『単位量あたりの大きさ』ってすごく大事ですね。
あとは、『火力発電のしくみ』が出題されていましたので、教科書をちゃんと最後まで勉強しなければいけませんね。
<社会>
『記述問題』が例年よりも難しかったかもしれませんが、『時差の計算』『割合の計算』『縮尺の計算』『有権者数の計算』等の『計算問題』が出題されませんでした(『標高差(等高線)を数える問題は出題されましたが・・・)ので、全体的に解き易かったかと思います。
ただ、[5][6]の公民分野の問題で、『常任理事国の拒否権の行使』『環境問題(京都議定書、地球サミット、パリ協定)』等、教科書の最後の方の単元に関する問題が出題されていましたので、理科同様、教科書を最後までちゃんと勉強していたかどうかがポイントになったかと思います。
まとめますと、数学、理科、社会に関しては、
・統一模試を毎回受験する。
・統一模試の間違い直しをきちんとやる。
・統一模試を定期的に解き直す。
・教科書を最後まできちんと勉強する(終わらせる)。
ことがすごく大事であると思いました。
今年度受検生となる皆さんへ
入試の対策として、何か特殊なことをやる必要はありません。
与えられたものを自力でできるまで、きちんと徹底的にやり切ることが志望校合格へとつながります。