[2023年6月19日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先週は、健康診断の結果を聞きに病院へ。
胃カメラの結果、大腸内視鏡検査の結果、その他血液検査の結果等もすべて問題なし。
強いて言えば、中性脂肪の値が低いので、もう少し太らなければいけないことぐらいか・・・
(贅沢な悩みかもしれませんが・・・)
いずれにせよ、もう50を過ぎたので、健康診断の結果を過信せず、日々の節制を怠らないようにしなければいけませんね。
現在、小学5年生が『単位量あたりの大きさ』を学習しています。
小学算数の『ヤマ場』の1つです。
『単位量あたりの大きさ』は、「100平方メートルの土地Aに20人いる場合と、120平方メートルの土地Bに30人いる場合とでは、どちらが混みあっていますか?」というような問題を考える単元です。
こういう問題を解くとき、小学生は計算しやすい方(大きい数÷小さい数)で計算します。
すると・・・
A:100÷20=5
B:120÷30=4
となり、『A』と答えます。
「ちょっと待て! 5とか4が表す意味を考えたのか?」ということになるのです。
今までは、答えの意味(単位)なんか考えなくても、出てきた答え(数字)をそのまま書けば、正解になったのですが、5年生のこの時期になると、1つ1つの意味、表していることを深く考えながら取り組まないと正解にならないのです。
100÷20=5 120÷30=4 は、1人あたりの土地の広さを表していますので、数字が小さい『B』の方が、混みあっていると言えます。
(ちなみに、20÷100=0.2 30÷120=0.25 ですと、1平方メートルあたりの人数を表していますので、数字が大きい『B』の方が混みあっていると言えます)
今まで深く考えて問題を解かなかった子や、考えることをめんどくさがる子、あるいは、公式に頼りすぎていた子はすごく苦戦する単元です。
「4年生まではスムーズに進んだ、算数は得意だった。しかし、5年生になったら急に・・・」というお子様の原因の1つは、このように「深く考えて問題を解いているかどうか」によるものだと思います。
上記のような問題がサクサク解けるようになるには、当たり前のことですが、『考えて問題を解く習慣』を身に付けることだと思います。
『考えて問題を解く習慣』は小さい頃からの鍛錬、積み重ねによるところが大きくて、中学生や高校生になって急に身に付くものではありません。
問題を深く考えるというのは、うーうーうなりながら考えるということではなく、例えば、「必ず問題文を図表で整理してから考える」とか「出てきた答えが問題文に矛盾していないか考える」のように、「この問題は何がわかっているのか?」「この問題は何を聞いているのか?」「この問題は言い換えるとどうなるか?」「この問題は簡単にまとめるとどうなるか?」ということを考えながら解くことなのです。(小学生には難しいことかもしれませんが・・・)
算数・数学だけではなく、深く考えることは将来絶対必要になる力だと思います。
『考えて問題を解く習慣』を身に付けましょう。