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啓新セミナー

[2023年7月17日]

式は1本で

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

今日は『海の日』。
朝から暑いですので、最高の海日和ですね。
しかし・・・
釣りや海の幸は好きですが、海で泳ぎたいとは思わないので、朝から海とは無縁のいつも通りの生活を送っている大谷家です。
(ちなみに『山の日』も無縁です。疲れるので・・・)


現在、中学1年生が『文字式』を学習しています。
いろいろな数量を文字で表すのですが、どの子も苦戦しています。

 ?1個a円のおかしを3個買って1000円払ったときのおつりは?
 → a×3−1000(円) ??
 ?3人のテストの点数が、a点、b点、c点のときの3人の平均点は?
 → a+b+c÷3(点) ??
 ?昨年x人だった生徒が、今年は昨年の2割増えました。今年の生徒数は?
 → x+0.2(人) ??
 ・・・・

数字ならば何の問題もなく解ける子も、文字式になるとこのような答えになってしまうのです。
(ちなみに正解は、?1000−a×3(円)、?(a+b+c)÷3(点)、?x+x×0.2(人)または1.2×x(人))

「数字ならできるのに・・・」なぜこうなってしまうのか?
原因の1つとして考えられるのは、今まで『途中式を1本でかいたことがない』ことが考えられます。
例えば?なら、「もし、おかしが1個200円ならおつりは?」と聞くと、すぐに「400円」で出ます。
「じゃあ、式をかいてみて」というと、
 200×3=600 1000−600=400 400(円)
とかくのです。
?も?も同様に式をかかせると・・・
 ?もし、85点、65点、90点ならば
 → 85+65+90=240 240÷3=80 80(点)
 ?もし、昨年が300人ならば
 → 300×0.2=60 300+60=360 360(人)
となるのです。

小学生の頃はこれでも良かったのですが、中学生になると、文字を使った式ばかりになりますので、方程式にしろ、関数にしろ、式は1本で表さなければならなくなるのです。

小学生の頃に式を1本でかく練習(?の例なら、1000−200×3 ?の例なら、(85+65+90)÷3 ?の例なら、300+300×0.2 )をしていたならば、文字式でつまずくことなんかなかったのかもしれません。

これから夏期講習を迎えます。
せっかくの機会ですので、中学生はもちろんのこと、小学生も『式は1本で』を徹底させたいと思います。

やるべきこと、やりたいことがたくさんありますね。
充実した夏期講習になるよう、一人ひとりの現状をしっかり分析して臨みたいと思います。

<お知らせ>
7月24日(月)より『夏期講習』が始まりますので、ブログの更新はしばらくお休みさせていただきます。
8月25日(金)より再開します。


<今後の予定>
◆ 〜7月22日(土) 7月度の通常授業
◆ 7月24日(月)〜8月23日(水) 夏期講習
※7月24日(月)〜8月19日(土)は通常授業はありません
◆ 8月21日(月)〜 9月度の通常授業スタート
  ※8月21日(月)〜8月23日(水)は夏期講習と通常授業の両方があります