[2023年9月4日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
まだまだ暑い日&雨が降らない日が続いていますね。
天気予報ですと、明日から雨が降るらしいですので、今から楽しみ?です。
こんなに雨を待ち遠しく思うなんて、生まれて初めてかも・・・
とにかくすべてが干上がっていますからね。
祈るのみです!
現在、小学5年生が『速さ』を学習します。
『速さ』は小学算数で1、2位を争うぐらい重要で難しい単元!
でも『速さ』は、み・は・じ(または、は・じ・き)の公式 ↓
道のり=速さ×時間、速さ=道のり÷時間、時間=道のり÷速さ
を使いこなすことに重点が置かれがちですが、小学生のうちは、『速さ』を『単位量あたりの大きさ』として捉えることが大切だと思っています。
『単位量あたりの大きさ』として捉えるというのは、例えば、『分速60mの速さ』を『1分間に(1分あたり)60m進む速さ』と捉えるのです。
そうすれば、「分速60mの速さで30分間進んだときの道のりは?」という問題も、「1分間で60m進むのだから、30分間ではその30倍進む。つまり、60×30=1800(m)」となるのです。
また、「分速300mの速さは、時速何?の速さですか?」という単位を変換する問題も、「1分間で300m進むのだから、1時間(=60分)では、300×60=18000(m)=18(?)、すなわち、時速18?」と考えることができるのです。
これを公式のみに頼ってしまうと、「『速さ』から『速さ』を求める公式なんかない!」となってしまいます。
単位の変換問題は、教科書にも載っている『田』の字の表をかいて考えれば、けっこうあっさり解けてしまうのですが、これをめんどくさがる子はかなり苦戦しています。
4年生までは、表や図をかかなくても頭の中でどういう式を作ればいいかパッとひらめくのですが、5年生にもなると、頭の中だけでは処理しきれなくなるのです。
表や図をかいて考えることは、単位の変換問題に限らず、割合、比例の問題でも使いますので、ぜひマスターして欲しいですね。
また、『速さ』を『単に量あたりの大きさ』して捉える訓練をきちんとしておけば、中学生になって、「距離(道のり)の求め方って、かけるんでしたっけ? 割るんでしたっけ?」などというその場しのぎの(次につながらない)質問をせずに済みます。
算数・数学は『いかに公式を使いこなせるか』が大事な教科だと思われがちですが、知識として定着させる、きちんと使いこなせるようにするために、その『公式』がどのような過程・根拠で導き出されたのかを大切にしてほしいですし、逆に「なんでこの公式になるの?」と疑問に思ってほしいですね。