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啓新セミナー

[2023年9月25日]

計算力

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

やっと涼しく(というよりも寒く)なりましたね。
今朝も半袖短パンでウォーキングをしていたら、寒くて寒くて、凍えながら歩いていました。
健康的なのか、不健康なのか・・・
「暑さ寒さも彼岸まで」と言う通り、彼岸を過ぎると、一気に秋らしくなってくるのですね。

現在、小学6年生が『円の面積』を学習しています。
この単元で使う公式は『半径×半径×3.14』のみ。
円の面積が『半径×半径×3.14』で求められる理由を説明した後は、ひたすら演習をするだけなのですが・・・
まあ計算(小数のかけ算)が合わないこと合わないこと・・・
たしかに、5×5×3.14 なんて、めんどくさいですよね。
まあ、5×5×3.14 は正解するまでがんばって計算するしかないですが、例えば、「半径5?の円から半径3?の円の面積をひいた面積は?」は、5×5×3.14−3×3×3.14 をそれぞれ計算するのは、さすがにめんどくさい(ムダ)ですので、『計算の工夫』を利用して、(5×5−3×3)×3.14 を計算した方が、少しは楽になりますね。
ただそれでも、×3.14 は計算しなければならないので、やはり『速くて正確な計算力』は必要となります。

話は変わりますが、小学5年生は『図形の角』を学習していて、何の説明もなく、スラスラ終わる(解ける)子と、「1問解くのに何分かかっているじゃ!」と言いたくなる子に分かれてしまします。
例えば、「六角形の6つの角のうち、5つの角が、142°、124°、130°、96°、108°のとき、残りの角の大きさは?」という問題。
720°(六角形の内角の和)から、142°+124°+130°+96°+108° をひくだけなのですが・・・

以前も書きましたが、速くて正確な計算力は、週に1度塾に来て何とかなるものではなく、1日10分程度でいいので、ご家庭で反復練習することによって身に付くものなのです。

中学生や高校生になって、毎日小数や分数の計算練習をやっている子はまずいないでしょう。
そんな暇ないですからね。
でも、正確に計算できない、計算が遅い、パッと通分できない(最小公倍数が思いつかない)、規則性が見つけられない、分配法則や乗法公式を使いこなせない、・・・ という方は、中学生であれ、高校生であれ、毎日計算練習(小学生用のドリル)をすべきなのです。
「たかが計算、されど計算」です。

子どもたちは「円がわからない」、「角度がわからない」、「方程式がわからない」、「平方根がわからない」、・・・というようなことを言っているかもしれませんが、そういう場合のほとんどが「計算が合わない」だけかと思います。
繰り返しになりますが、計算は教えてなんとかなるものではありません。
自分の手で繰り返し練習することでしか、速く正確な計算力は身に付きません。
「練習あるのみ」です。