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啓新セミナー

[2023年10月30日]

時間は有限

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

現在、6年生の息子が学校で『天体』を学習していますので、空を見上げる機会が多くなっています。
朝早く起きて教室の外を掃除していると、今の時期は『金星』がひときわ輝いて見えます。

また、『月の動き』もはっきりわかり、先週の日曜日の夕方に、南の空にきれいに輝いていた『上弦の月』が、今では『満月』になって輝いています。
息子も、問題集で学習した『月の動き』を実際に自分の目で見ることで、解説に書いてあることが理解できて納得した様子です。
机の上の勉強はもちろん大事ですが、実際に体験する、経験する、観察することの方が大事なのかもしれませんね。
(息子が解いていた問題を見ると、中3生の問題とほとんど変わらないことにビックリしましたが・・・)


インフルエンザが流行っていて、学校も塾もお休みする子がいます。
安静が第一ですから、ゆっくり休んでほしいのですが、学校を休むと『浦島太郎』状態になり、何をやっているかまったくわかなくなってしまうこともあります。
(特に高校生の場合は、2日も休むと単元が変わっていることも・・・)

当塾は個別対応ですので、そのようなお子様には0から丁寧に念入りに指導します。
ただ当たり前ですが、丁寧にやればやるだけ時間はかかります。
1つの単元に時間がかかれば予定の内容を消化することはできません。
おそらくそのようなお子様はテスト範囲が終わらない可能性が大。
お互い、ここが苦しいところですね。

インフルエンザに限ったことではないのですが、
「わからないところを丁寧に指導する」
至極当然なことですが、丁寧に指導すれば時間はかかってしまうもの。
これは、高校生に限ったことではなく、小学生、中学生にも当てはまります。
「学校のワークでわからないところがあるので、ちょっと教えてください」と言われて教えたら、1日かかってしまった! ということはよくあることです。
1つの質問に1日かかってしまっては、もう他のことはできません。
説明するのに1日もかかってしまうような問題というのは、現状の能力に合っていない問題であることがほとんど。
(おそらく、説明しても「なんとなくわかった」という状態で、自力で解けるとは思えませんが・・・)
跳び箱で例えると、やっと3段飛べるようになった子がいきなり10段飛ぼうとするようなものです。

もちろん、現時点で解けないからと言って「質問するな(あきらめろ)!」と言っているわけではありません。
先ほどの跳び箱の例で言いますと、3段飛べるようになったら、4段、5段、6段、・・・と少しずつ負荷をかけていけば、必ず10段飛べる日が来るのです。
ただ、繰り返しになりますが、それには時間がかかります。

間もなく定期テストが始まります。
テスト前ギリギリに質問を持って来るのではなく、早めに手を付けて、早めに持ってきてください。
そうすれば、「今の力ではこの問題は解けないので、まずはこの問題を解いてごらん」というような指導もできます。

苦手なものほど時間がかかるもの。
「簡単に」とか「ちょっと」とは思わずに、じっくり時間をかけて取り組んでください。