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啓新セミナー

[2023年11月10日]

中学生の学習はジェットコースター

 こんにちは。金曜日ブログ担当の大谷 詠子です。立冬を過ぎ、今週末はぐっと寒くなる予報ですね。中学校ではインフルエンザが猛威をふるっているようで、学級閉鎖も出ているようです。予防接種が間に合わないぐらい早い流行となっていますね。

 我が家も、息子は明日に2回目の接種となっていますが、私たちは来週の予約です。昼夜の寒暖差も大きく、何だか体がだるいというか重いと感じる日々ですが、体調管理に気を付けて過ごしたいものですね。皆様もお体にお気をつけてお過ごしください。

 先週末にようやく定期テスト対策の特別授業が終わりました。一部、インフルエンザによる学級閉鎖のためテストが残っているクラスもあるようですが、殆どの学校の定期テストが終了しました。テスト前に予想していた通り、今回のテスト範囲は内容が重いものばかりでしたので、残念ながらテスト範囲の学習が終わり切らない生徒もいました。そんな中でのテスト明けとなった今週の授業ですが、テスト前はあんなに焦っていたのに…という状態で、「英語の小テスト勉強をし忘れました」と言う生徒が数名いました。???全て今回のテスト範囲とかぶっているんですが…???テスト勉強したんだよね?わざわざ『小テスト勉強』を別でする必要ないよね?と、?がたくさん浮かんでしまいました。

 テストが終わると少し息抜きをしたくなる気持ちは分かりますが、次の学年末テストまでは約12週、つまり、授業も12回です。学年末は、どの学年もどの教科も、とんでもなく広いです。中1の英語に至っては、学校にもよりますが、約50ページに及ぶかなり広い範囲となります。1つのテストの終わりは、次のテストに向けた学習のスタートでもあります。今回のテスト範囲すら終わらなかったのに、息抜きなんてしている暇はない!!!と叫びたい衝動を必死にこらえました。

 1回ごとのテストの重み、テスト後の行動、こうしたものが小学生と中学生との大きな違いですね。中学生の学習は、ジェットコースターに乗っているようなものだと思います。一度走り出したら、緩急はあるものの、高校入試もしくは大学入試までずっと走り続けなければいけません。1回1回コースターから降りてしまえば、そこには必ず学習の「穴」が生まれます。また、それぞれの乗っているコースターの路線は、小学校時の学習の上に成り立つものなので、小学校時の学習がきちんと丁寧になされていないと、スムーズに進んで行くことが出来なくなってしまいます。

 中学生さんは、自分たちが既にジェットコースターに乗っていることを自覚して日々学習をすることが肝心ですし、小学生さんは、今、目の前にある学習がその先に乗るジェットコースターの路線を決める一歩であることを意識して学習することが大事だと思います。
 
 特に小学生時に「苦手」とわかっている単元があるのであれば、少しでも早くその苦手を克服しておくことが大事です。高学年になってくると、授業進度も早いため、十分な復習時間をとらないまま、学校の授業が進んでいってしまいます。習い事なども多くあるかと思いますが、小学生時に出来ないことは、中学生時になったら更にできなくなる可能性が高いです。定期テストのような、進路を大きく左右するものがない時期だからこそ出来る、丁寧な復習と演習を是非、「毎日」取り組んでもらいたいと思います。