[2023年11月27日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
昨日の日曜日は、高校生対象の『定期テスト対策』、及び、中3生対象の『統一模試対策講座』を行いました。
寒い中、朝早くから、みんな目標に向かってがんばっていました。
社会の勉強をしていた中3生が、「ナイル川」と書くところを間違えて「アマゾン川」と書いて、間違い直しをしていました。
間違いを直すのはいいのですが、せっかくなので、「アマゾン川」がどこを流れているかも調べさせました。
「ナイル川」だけを調べれば1つの知識しか身に付きませんが、ついでに「アマゾン川」も調べれば、もう1つ知識が増えます。
『効率の良い勉強法』というのは、こういうふうに、1回の勉強で2つ以上の知識を得ることだと思います。
ほんのちょっとの手間で、大きな差になるのです。
現在、小学6年生が『拡大・縮小』を学習しています。
ほとんどの子が、拡大図・縮図を描いたり、対応する辺の長さや角度を求めたりするのは問題なくこなせるのですが、『縮尺』になると止まってしまいます。
『縮尺』なんて、小学生にとってはまったく馴染みのない単元。
何のことやら、全然イメージできないのでしょうね。
例えば、縮尺が1/25000で、
?「地図上の長さを求めよ」ならば、小さくするので、25000でわればよい。
?「実際の長さを求めよ」ならば、大きくするので、25000をかければよい。
これだけなのですが、これがなかなか理解できない!
(中には、「『25000』って、cmですか? mですか?」と聞く子もいる・・・)
具体的な問題でやってみますと・・・
「縮尺が1/25000の地図があります。実際に2?ある長さは、この地図上では、何?で表されていますか。」という問題。
「地図上の長さを求めるので、25000でわればよい。だから、2÷25000 を計算すればよい。」とやったらたいへんなことになりますね。
最初に、2?を?に直さなければいけません。
ポイントは、?を?に直せるかどうか?
この問題を子どもたちにやらせると、いきなり?を?に直そうとして、0が多かったり足りなかったりします。
こうゆうときは、?と?の間に、mを挟んでやればいいのです。
1?=1000m
1m=100?
だから、1?=100000? 、つまり、0を5個つければいいのです。
<解答> 2?=200000?
200000?÷25000=200÷25=8 8?
となるのです。
子どもたちは、「?を?になおす前に、まずはmになおす」のように、直接答えが出にくい場合は、間に何かを挟んで考えるということができません。
他にも、「分速200mの速さで15分かかる道のりを、分速300mで進んだら何分かかりますか?」という問題も同じです。
問題文の前半「分速200mの速さで15分かかる道のり」から『道のり』を求めなければ答えはでません。
学年が上がれば上がるほど、問題文に出てくる数字を単純にたしたり、ひいたり、かけたり、わったりするだけでは答えがでません。
「最初に〇〇を求める・してみる」「わからないものを□に置き換える」というようなことをしなければならないのです。
(もちろん、図や表をかいて整理してから考えることも忘れてはいけません!)
「間に何か挟む」という考え方を身に付けると、難しい問題にも対応できます。
がんばって身に付けましょう!